未闘病記──膠原病,「混合性結合組織病」の (岩波現代文庫 文芸354)
未闘病記──膠原病,「混合性結合組織病」の (岩波現代文庫 文芸354) / 感想・レビュー
やいっち
読むのが辛くなる小説。究極の私小説。嘗ては結核小説が多かったが、現代は膠原病など免疫疾患の闘病が浮上してきた。文学(小説)化するのは難しかっただろうとは、ど素人の吾輩も想像される。名作とはいいたくないが、瞠目すべき作品だろう。
2024/04/05
夏しい子
笙野頼子さんの本はこれが初読み。なので、今まで読まずに持っていたイメージが全然違った。 口語文で書かれているが、かなりぐだけた語りになっている。 そしてとても痛かったり辛そうなのに、そんな自分の身体を『日常』として受けいてれいるのが凄いなと感じた。 しかもそれを一人で暮らしているのに、そのことに対する不安が全く感じられなくて、一人暮らしに慣れているからと言っちゃえばそれまでなんだけど、一人の責任と強さも合わせて感じた一冊だった。
2024/03/25
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