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顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 (岩波現代文庫―社会)

顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 (岩波現代文庫―社会)

顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 (岩波現代文庫―社会)

作家
大平健
出版社
岩波書店
発売日
2005-11-16
ISBN
9784006031244
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顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理 (岩波現代文庫―社会) / 感想・レビュー

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sabosashi

この著者の語りはナラティヴ風で、読み物としてすこぶる面白い。  そうは言いながらも、やはり現実というのはナラティヴ以上ではないかとも思わせる。  この著者を読む、つまり精神病理について考えることで自身を相対化できると思うが、もし自身がこの著者によってどう描かれるか、ということを考えると顔が引き攣ってきそうでもある。  もっともこの場合にも、伝統的によく言われるようになっている正常と異常の境界にこだわるかぎり、自身を突き放して眺めることはとうてい無理だろうが。  

2021/01/29

袖崎いたる

診察した患者について一考に値するものに寄せての文章。タイトルになってる論考には個人的にちょっと反省させられた。患者の括弧を翻訳するのは分析者の勝手だが、その括弧内を患者に伝えるのは悪しきパターナリズムとでもいうべき愚行であって、それは分析者のエゴイズムであるようなやり方…と。括弧の意味、それはやはり現象学者がいうように主観的なものらしい。他人事への主観的な判断を安易に当人へと披露してしまうというのは気をつけねば。患者からの贈り物のくだりは失笑。何せ私もまた贈り物をしたことのある患者だったから…(遠い目)。

2017/05/14

ゆう

表題の章も面白かったが、興味深かったのは医師へ贈り物をすることについて書かれた章だ。空き箱を贈る患者からはじまって、贈るという行為にまつわる隠された意味について深く考えさせられた。

2014/02/04

Ikuya-mada

精神科医である著者が実際に遭遇した症例をもとにしたエピソード集。不可解な言動や体験談を話す患者との面接を通じて徐々に原因を突き止め、治療をしていくスタイルは(不謹慎かもしれないが)ミステリー小説のような面白さを感じさせる。個々の話の面白さに加え、治療に対して独自の哲学をもち、さらに失敗を素直に認め精神科医として向上心を持ち続ける著者の姿勢が素晴らしかった。

2020/03/12

14番目の月

精神科医って大変。 話を聞き、表情や行動を観察し的確な導入や反応をして 問題点を探っていく。 薬を微調整しながら緩解に向かわせる。 地道で根気のいる仕事なんですね。 しかし、なんと言っても人間というものの不思議さである。 精神の均衡を保ち普通に生活していくって大変なことだと思う。

2012/10/31

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