変身 他 (旺文社文庫 582-1)
変身 他 (旺文社文庫 582-1) / 感想・レビュー
Voodoo Kami
冒頭からしてまるで違う多くの翻訳が存在する「変身」は、その読後感がそれぞれ異なるのではないのでしょうか。旺文社版は若干古臭くはあるものの読み応えのある見事な翻訳でした。何かとても尋常ではないことが起きているのに、何故か淡々とした展開の果てのまさかのハッピーエンド。「流刑地」「判決」の後味の悪さは、裁判を傍聴していたらいきなり被告席に立たされたような感触です。こちらがカフカ的な読みの予防線を張ると、長編の一章だという「火夫」の真っ当さに逆にのちの不穏さを感じたり。今読んでもまるで色褪せない、根源的不安の書。
2017/01/24
夏至
青空文庫にて。表題作のみ。現代でいうと、働きすぎて、病んでしまったというようなイメージでしょうか。主人公は悪くないけど、善人が出てこない。
2014/10/19
TaBllaSA
なんだこれ。合わん。もっと哲学的な内容なのか、夢オチか、とも思ったが、結局最後の最後まで何が言いたいのか伝えたいのか分からなかった。読み物として面白くはない。不快。
2013/11/08
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