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乱反射

乱反射

乱反射

作家
貫井徳郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-02-20
ISBN
9784022505415
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乱反射 / 感想・レビュー

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takaC

人間のエゴが絡んだバタフライ•エフェクトな話。後味悪く思うのは、自分も同種の人間だという自覚があるからなのか。

2012/03/10

財布にジャック

重くて辛くてなんとも言えない嫌な話なのに、スラスラと読めてしまいました。登場人物全員が悪役に思えてきちゃいますが、実際には悪意がないというところが一番怖いです。自分もこの悪役の中の一人なんだと読者全てが思わされちゃうという小説なので、覚悟がないまま読むとかなり凹むことは間違いありません。生き方が問われると言っても過言ではないほど、考えさせられる作品でした。

2011/08/08

taiko

些細な自分勝手が、自分の知らないところで、1人の小さな子供の命を奪うことに繋がっていた。 長い長い話。 でも、すっかり入り込み読んでしまいました。 最初からマイナスで始まる章、カウントダウンしながら遂にその時が来た時の興奮、私もただの野次馬だったかも。些細な自分勝手、小さなモラル違反。 きっと誰でもしていること。それが、結果こんなことになるとは、誰もが想像出来ないことなのでしょう。この本に出合ったからこそ、これからは出来うる限り些細なことでもモラルに反することをしないよう心掛けていきたいと思いました。

2017/07/09

ピース店長

なんという物語なのだろう。本当に人のモラルが乱反射して幼い子供の命を絶ってしまった。このやるせない事故は天災なのか?人災なのか?唯一罪と向きあってる足達が業務上過失致死なんて辛すぎる。自らの行いを、己の都合を見つめ直す良いきっかけとなった秀作です。

2017/03/29

キムチ27

題名の意味がどう転がるか興味津々。筆者のちりばめた伏線が多く、どう繋がるかメモを取りつつ読まないと混乱しそう。ページから見てこの厚さが無意味か否かも判定しつつ一挙に引き込まれた。読後、じわっときたのは恐怖を伴う冷涼感。一挙に炸裂したのは中盤だった。それまでに登場してきた大学生・金持ちの姉妹・シニアのひま暇主婦連・役所と業者そして犬散歩のおっさん。運命のくじを引いたのは彼だったが、他の誰が何かあっても可笑しくない。運命はロシアンルーレット的。その場面ごとに呟かれるのが”オレハワルクナイ”そして”エラソーニ”

2015/06/23

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