墜落した旅客機に毒殺事件の指名手配犯が!? 堂場瞬一警察小説シリーズ最新刊『身代わりの空』
『身代わりの空』(堂場瞬一/講談社)
「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」など、数多くの警察小説シリーズを手がけてきた堂場瞬一。『身代わりの空』は2014年から始まった「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ第4作となる最新刊で「堂場警察小説史上、最も深遠なる闇へ!」と銘打たれた上下巻、全600ページを超える長編作品だ。
物語の発端となるのは、富山空港で発生した旅客機墜落事故。死者20名、負傷者多数という惨事に本シリーズの主人公・村野秋生が所属する警視庁総務部犯罪被害者支援課のメンバーたちも出動命令を受けて総動員される。犯罪被害者支援課の仕事は、その部署名が示す通り、犯罪や事故の被害者のケアやサポート。この事故は支援課始まって以来の大仕事となり、皆が被害者遺族の対応に奔走している最中、墜落機に偽名を使って搭乗していた身元不明の男性死亡者がいることがわかる。村野がその男の身元を探ると、意外な事実が判明。身元不明だった男の本名は本井忠介、それは半年前に発生した毒殺事件の指名手配犯だった――。
本井の遺族は警察に…