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堂場瞬一

堂場瞬一 写真=川口宗道
職業・肩書き
作家
ふりがな
どうば・しゅんいち

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1963年、茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社に勤めながら小説を執筆し、2000年、野球を題材とした作品『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビューする。2001年には2作目となる『雪虫』を発表。様々な事件に奮闘する刑事、鳴沢了を主人公とした警察小説で、「刑事・鳴沢了シリーズ」として全12作(外伝含む)で完結する。警察小説、スポーツ小説を得意ジャンルとしている。

2015年、『警察回りの夏』で第36回「吉川英治文学新人賞」にノミネートされる。2013年に発売された『検証捜査』は、ある冤罪事件をめぐり、県警幹部と検証チームが激しくぶつかりあう警察ミステリー。事件の展開とともに、警察内部に秘められたどす黒い陰謀策が次々に明らかにされていき、臨場感を深く味わえる作品として高い人気を誇る。2017年にはドラマ化され、仲村トオル主演、市村正親、栗山千明をはじめとする演技派俳優らが脇を固めた。また、本作の兄弟編として、2014年に『複合捜査』、2016年に『共犯捜査』が出版された。他の著作に『バビロンの秘文字(上・下)』、『白いジオラマ』、『警視庁失踪課・高城賢吾』シリーズ、『警視庁追跡捜査係』シリーズ、『アナザーフェイス』シリーズ、他多数。

また2019年に発売された、新聞記者の溺死をめぐり同期3人が死の真相に迫る長編ミステリー『帰還』は、新聞社勤務の経歴を持つ氏が53歳の時に『オール讀物』で連載を開始したもので、「連載当時、もし新聞社に勤め続けていたら、どんな思いで仕事をしていただろうか」ということを想像しながら執筆に励んだというエピソードが残っている。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

2000年
『8年』第13回小説すばる新人賞

「堂場瞬一」のおすすめ記事・レビュー

墜落した旅客機に毒殺事件の指名手配犯が!? 堂場瞬一警察小説シリーズ最新刊『身代わりの空』

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『身代わりの空』(堂場瞬一/講談社)

「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」など、数多くの警察小説シリーズを手がけてきた堂場瞬一。『身代わりの空』は2014年から始まった「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ第4作となる最新刊で「堂場警察小説史上、最も深遠なる闇へ!」と銘打たれた上下巻、全600ページを超える長編作品だ。

 物語の発端となるのは、富山空港で発生した旅客機墜落事故。死者20名、負傷者多数という惨事に本シリーズの主人公・村野秋生が所属する警視庁総務部犯罪被害者支援課のメンバーたちも出動命令を受けて総動員される。犯罪被害者支援課の仕事は、その部署名が示す通り、犯罪や事故の被害者のケアやサポート。この事故は支援課始まって以来の大仕事となり、皆が被害者遺族の対応に奔走している最中、墜落機に偽名を使って搭乗していた身元不明の男性死亡者がいることがわかる。村野がその男の身元を探ると、意外な事実が判明。身元不明だった男の本名は本井忠介、それは半年前に発生した毒殺事件の指名手配犯だった――。

 本井の遺族は警察に…

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テリー伊藤と堂場瞬一が、こだわりの愛車から自動運転の未来まで語る「これからの車の話をしよう」イベントレポート

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50台以上の愛車遍歴を誇り、車に関する書籍も多数出しているテリー伊藤。車への造詣が深く、最新刊『犬の報酬』(中央公論新社)では“自動運転”をモチーフにした作家の堂場瞬一。今回は『犬の報酬』出版記念として、そんな車偏愛家の二人による「これからの車」についてトークイベントが行われた。車が大好きな二人だからこそ思う、未来の車のあるべき姿とは?

テリー伊藤(以下、テリー) まずは、堂場さんの愛車遍歴についてお聞きしたいところですね。今までどんな車に乗ってこられたんですか?

堂場瞬一(以下、堂場) 一番初めはホンダのCR-X(シーアール-エックス)という車ですね。すごく小さなFF(前輪駆動)のスポーツカーなんですけど良い車で、これで運転を覚えました。そのあとにバイエルンの会社に乗り換えて、それからはずっと。僕、同じメーカーの車に乗り続ける傾向があって。

テリー 浮気性じゃないんだ。

堂場 テリーさんはどんな車に乗っているんですか?

テリー うーん、僕にとってのナンバーワンは、ホンダのビートかな。近田春夫さんが同じやつに乗っていたのを勧められてね、僕も買ったわけ。二人…

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警察VS警察…ワケアリな刑事たちが挑むのは“冤罪事件” 堂場瞬一『検証捜査』ドラマ化に期待の声

警察VS警察…ワケアリな刑事たちが挑むのは“冤罪事件” 堂場瞬一『検証捜査』ドラマ化に期待の声

『検証捜査』(堂場瞬一/集英社)

 堂場瞬一の人気警察小説『検証捜査』がドラマ化、2017年7月5日(水)に放送される。主演には実力派俳優・仲村トオルが抜擢され、視聴者からは「シリアスな警察ドラマとか仲村さんの演技力の見せどころだな!」と期待の声が上がった。

 同ドラマでは、ワケアリな刑事たちばかりが集まった「特命班」の活躍が描かれる。彼らが捜査するのは、犯人を誤認逮捕し冤罪事件を起こしてしまった“警察”そのもの。警察同士が繰り広げる熱い攻防戦や真犯人の追跡といった、見どころ満載の警察ドラマになるようだ。

 主人公は「特命班」に招集された刑事の1人・神谷悟郎。神谷はかつて敏腕刑事として活躍していたのだが、ある事件がきっかけで現在は左遷され“釣り三昧”の日々という一風変わったヒーロー像となっている。

 そんな主人公を仲村が演じるとあって、ファンは「大好きな警察モノを大好きな仲村トオルがやってくれるとか最高かよ!」「仲村さんみたいなオジサンが出てくるドラマめっちゃ好き」「刑事といえば仲村さんなイメージ」と期待大な様子。また、二枚目から三枚目まで様々な役どころ…

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福岡市内で起きた女児誘拐事件の真相とは? 心優しき新婚刑事が福岡の町を奔る『共犯捜査』

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『共犯捜査』(堂場瞬一/集英社) 福岡市内で起きた女児誘拐事件。福岡県警捜査一課の皆川慶一朗は、身代金を奪って逃走する車を追いかけていたが、突如スピードをあげた犯人の車は海に飛び込んでしまう。犯人は溺死、身代金は紛失。だが事件の共犯者が東京で逮捕されたとの報が入り、捜査本部は色めき立つ。これで解決に向けて動き出す、と思いきや新たな誘拐事件が……。

圧倒的なスピード感だ。堂場瞬一の警察小説はどれも次々と意外な展開が用意されており、読む者を飽きさせないが、本書『共犯捜査』(集英社)はその中でもヒキが強い。まずは誘拐犯を追うカーチェイスの描写でぐっと引き込まれた。そして誘拐の第一報が入ってから現在までの回想シーン。この手の誘拐ものにはよくある場面なのに、その緊迫感に思わず息を飲んだ。事件が動き出してからは一気呵成だ。

読者を最後まで一気に引っ張る秘密は、その構成の上手さにある。推理や駆け引き、刑事たちのプライベートといった「静」の場面と、聞き込みや張り込み、事情聴取、アクションなどの「動」の場面のバランスが絶妙なのだ。じっくり味わう場面、息を止めてのめり込…

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『ダ・ヴィンチ・コード』『ミレニアム』読者におすすめの三部作が登場! 堂場瞬一『バビロンの秘文字』

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『バビロンの秘文字I 胎動編』(中央公論新社)

 ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』、スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』など、ジャンル横断の力強い海外エンターテインメント小説を好む読者には堪らない小説三部作が開幕する。堂場瞬一『バビロンの秘文字I 胎動編』(中央公論新社)は古代文字の謎を追って世界各地を巡る、著者の新境地というべき娯楽巨編だ。

 カメラマンの鷹見正輝は恋人の松村里香に会うため、スウェーデンのストックホルムを訪れる。里香は古代言語学者であり、古代メソポタミアで使われていたシュメル語の研究のためにストックホルムに本拠を置く「国際言語研究所」に派遣されていたのだ。ところが鷹見の目の前で研究所が突然、爆破されるという事件が発生。里香を助けようと現場に飛び込んだ鷹見が見たのは、何故か爆破現場から逃げるように立ち去っていく里香の姿だった。そして事件後、里香は行方不明となってしまう。

 鷹見は、研究所が「未解読の『粘土板』を渡さなければ爆破する」という脅しを何者かに受けていたこと、その「粘土板」の解読に里香が関わっていたことを知る。一体「粘…

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超人的な仕事量を誇る男・堂場瞬一 通算執筆作品数100冊突破記念トークイベント開催!

超人的な仕事量を誇る男・堂場瞬一 通算執筆作品数100冊突破記念トークイベント開催!

 『アナザーフェイス』シリーズや『複合捜査』などの作品で知られる堂場瞬一の著作が、2015年10月に刊行予定の『Killers 上・下』をもって、通算執筆作品数100冊を突破する。これを記念して、2015年10月17日(土)にトークイベント「堂場瞬一の◯◯な5冊」が開催される。  名古屋で開催されるトークイベントでは、今までの著作についてはもちろんのこと、ここだけの意外な話も飛び出すかもしれない。会場からの質問コーナーや、新刊既刊即売会も開催が予定されている。2001年のデビュー以来、約14年で100冊を書き続けてきた裏側がたっぷり聞けるイベントだ。  また、100冊記念のプレゼントキャンペーンも2015年8月29日(土)から12月31日(木)まで開催されている。96作目『十字の記憶』~100冊目『Killers 上・下』までの全6冊が対象となり、抽選で「著者サイン入り・野球ボール」か「著者サイン入り・図書カード(500円分)」がもらえる。 ⇒「堂場瞬一の100冊」公式サイト  さらに、まだ出版されていない100冊目『Killers』も含めた全…

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夢と現実との間でもがく2人の男のミステリー

夢と現実との間でもがく2人の男のミステリー

『解』(堂場瞬一/集英社)

何を犠牲にすれば、夢に手が届くのだろう。何の悩みも葛藤もなく、大志を実現させた人などいないに違いない。この物語の登場人物は政治家になるという自らの願望を実現させるために、殺人を犯す。しかし、それは夢のために赦されることなのか。大切なのは、国家か1人の命か。堂場瞬一氏著『解』(集英社)は読む者に哲学的な問いを突きつける。

『解』は、平成という時代を背景にしながら、1つの殺人事件の展開を追うミステリーだ。平成という時代の流れとともに、登場人物たちは変化していく。

政治家になる夢を持つ大江と、小説家になる夢を持つ鷹西は、学生時代から夢を語り合う同志だった。平成元年、大学を卒業した2人は、それぞれ大蔵省官僚、新聞記者として働いた後、それぞれ夢を叶えることに成功する。しかし、作家として大成した後、記者時代に経験したある事件を追い始めた鷹西は、調べれば調べる程、親友の大江が疑わしいことに気が付き始める。

平成という時代は、後世の人たちにどういう視点で振り返られるのだろうか。この物語は、「平成」という時代を照射しながら物語が進んでいく。バ…

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著作100冊を突破! 堂場瞬一のすべてを綴る記念雑誌『文藝別冊 堂場瞬一』刊行

著作100冊を突破! 堂場瞬一のすべてを綴る記念雑誌『文藝別冊 堂場瞬一』刊行

 『アナザーフェイス』シリーズや『複合捜査』などの作品で知られる堂場瞬一の著作が、2015年10月に刊行予定の『Killers(仮)』をもって、通算執筆作品数100冊を突破する。これを記念して、2015年9月10日(木)に『文藝別冊 堂場瞬一』が発売されることが決定した。  今まで誰にも語ることのなかった堂場に迫ったインタビュー、「阿川佐和子 VS 堂場瞬一」と題した、エッセイスト阿川佐和子との白熱した対談のほか、日本ハムファイターズの監督・栗山英樹、医師・鎌田實からの特別寄稿も届いている。さらに、男たちの友情と夢を描いた感動の書き下ろし野球小説を一挙100枚掲載。堂場自らが責任をもって編集した1冊となる。  また、今年10月に刊行予定の単行本で著作100冊が突破することを記念し、90作目から100作目までをカウントダウンする出版社合同プロジェクト「堂場瞬一の100冊」も進められている。 ⇒「堂場瞬一の100冊」公式サイト ■『文藝別冊 堂場瞬一』 価格:1,404円(税込) 発売日:2015年9月10日(木)※予定 出版社:河出書房新社 仕様…

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