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三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』

三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』

三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』

作家
三谷幸喜
出版社
朝日新聞出版
発売日
2022-12-20
ISBN
9784022518767
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三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』 / 感想・レビュー

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R

連載エッセーをまとめたものでした。時期的にコロナ突入で右往左往していた頃のようで、そういうときに三谷さんが、また、演劇界がどうであったかを書いていて大変興味深かった。個性というには、偏屈が過ぎるようなこだわりや妄執めいたものが面白くて、日々真面目に面白おかしいを考えている人なんだと改めて思い知った。歌舞伎界との仕事が増えていた時期なのか、それらの仕事の様子が面白くて、そこで得た人脈がまたドラマにも生かされていたのだと知る。大泉洋を愛しすぎて憎んでいるのが伝わってきてよかった。

2023/08/03

すだち

2019~2020年のエッセイ。コロナ前はひと昔前の気がする。志村けんさんはワンポーズで表す手話がある貴重な有名人。古畑任三郎も懐かしい。猿之助さんの話題も。舞台での役者さん達のアドリブエピソードがすごい。誰かが間違えてもアドリブリレーで、違和感なく(あるかもしれないが観客にはわからない)、堂々と話をつなげる度胸と即興力に感服。「12人の優しい日本人」はリモート演劇の走り。先の見えない不安の中で笑わせてくれた。才能あふれる大泉さんを殺してしまう特別小説も面白かった。

2023/08/23

tetsubun1000mg

表紙がいつもと違うと思っていたら、「和田誠さん」から「ヨシタケシンスケさん」に代わってたのか。 和田さんの柔らかさは無いが、とぼけたようなシンプルな画はこの本に合っている気がする。 歌舞伎の名優たちと新作のストーリーを書き、名優たちが役と台詞に落とし込んでいく様子が書かれていて貴重な場面だと思った。 コロナ過で演劇界はよく似困ったと思われるが、昔の出来事や俳優のエピソードを差し込んで、読む人の気持ちも切り替えようとしているのではと感じた。 大河ドラマも「鎌倉殿..」が大好評だったようなので何よりでした。

2023/02/20

yyrn

楽しいことが好きだ。だから、この本で紹介されているたくさんの映画や舞台、テレビの裏話は文句なく面白く、見逃したものはyoutubeで確かめながらその雰囲気を楽しんだ。▼新作歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』、舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』、映画『記憶にございません!』など▼が、連載途中で突如見舞われたコロナ禍が、この業界に与えたダメージの大きさを改めて知ったし、そこから想像するに、三谷幸喜のようにすでに名声のある人とは違って、無名の若手俳優らやフリーの裏方さんたちはさぞや大変だっただろう。

2023/08/14

亜希

三谷幸喜さんのエッセイ。「ありふれた生活」というシリーズでもう17巻も続いているなんて全然知らなかったけれど、帯の「帰ってきた!古畑任三郎」という文字を見たら、古畑ファンとしては手に取らずにはいられない。「一瞬の過ち」は短いけれど読めてよかったし、本編のエッセイも面白かった。実力のある方はコロナ禍でも引く手あまたですね。三谷さんとしては古畑任三郎のリメイクは考えていない、というのが、ファンとしては嬉しいような少しだけ寂しいような…。せめてもっと再放送してください(Blu-ray持ってるけれど)。

2023/05/08

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