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いつか記憶からこぼれおちるとしても

いつか記憶からこぼれおちるとしても

いつか記憶からこぼれおちるとしても

作家
江國香織
出版社
朝日新聞出版
発売日
2002-11-01
ISBN
9784022578020
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いつか記憶からこぼれおちるとしても / 感想・レビュー

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まひと

同じ学校に通い、同じ教室で過ごし、同じような日々を過ごしていても、同じ人なんて一人もいなくて、誰もがそれぞれ違う気持ちをもちながら過ごしているんだと改めて思った。私はこの中に出てきた10人の女子高校生を混ぜ合わせたように複雑で、でもどこにでもいそうな子だったなぁ、とほんの数年前の事をぼんやり思い出しました(笑)『いつか記憶からこぼれおちるとしても』タイトルも素敵。面白かったです。

2014/06/22

tokotoko

暑い夏には、江國さんもオススメです。とても静かで落ち着いた文章なので、心の中を涼しくしてくれます。今年は、この1冊ともう1冊、読む予定です。この本の主人公は、高校生女子です。季節は、秋だったり冬だったり。だから・・・かな?読んでる時、思いっきり夏が遠のきました。そして、読み終わったら、自分の中にあった何かのカタマリが、後ろに送れたような気がしました。

2016/08/03

しぃたろ@記録の一部が消失:(

6編の作品が収められた短編集。物語の舞台は女子校で、10人の女子高生が登場する。本書には10代特有の青さ、脆さ、儚さ、そういった物が非常にリアルに描かれている。「いつか記憶からこぼれおちるとしても」というタイトルがとてもしっくり来て、秀逸だと思った。一番好きな作品は「テイスト オブ パラダイス」。

2016/04/05

ann

東京の中・高一貫私立女子校。同じクラスの何人かにスポットが当たる非連作短編。受験や就職で上京した人はひとりも出てこない、代々東京に生まれ住む経済的に恵まれた家の女の子たち。そして幸せを演じる母親たち。その母子を養う父親たち。その生活水準しか知らない彼らの世界にいつも降り続く、象徴的な雨の風景が、実は一番心に残る。

2022/02/14

ほほほ

10人の女子高生たちの6つのお話。「指/緑の猫/テイスト オブ パラダイス/飴玉/雨、きゅうり、緑茶/櫛とサインペン/」ほんとにいろんなタイプの女の子が出てくるけど、彼女たち全員に強い清潔感を感じました。この本は高校を出たての頃に出て、年齢も近かったし何度も読んでたから内容はけっこう覚えてたけど、こんなに雨ばかり降ってる印象はなかったなぁ。蒸し暑い一日だったけど、なんだかゆっくりと心が洗われていくような読書でした。

2014/06/01

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