開発の止まった白い街で、大人になる少女――。生々しく息苦しい青春小説 「大人になるって、どういうこと?」 子どもに聞かれても、答えるのは難しい質問ではないだろうか。 『しろいろの街の、その骨の体温の』(村田沙耶香/朝日新聞出版)は、その答えの一端をのぞかせてくれる、思春期の少女の濃厚な心情を紡いだ小説である。 … もっと見る