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カード師 (朝日文庫)

カード師 (朝日文庫)

カード師 (朝日文庫)

作家
中村文則
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023-09-07
ISBN
9784022651181
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カード師 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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fwhd8325

中村文則さんの作品は、とても体力を使う読書になります。でも、それが心地いい感じの疲労感を与えてくれます。スポーツをした後のような感覚です。爽快感は、個人差があるかもしれないけれど、一筋の光が射してくるようにも感じます。今年は年明けから不安な出来事が続き、嫌な気持ちになりました。この作品は決して明るい作品ではないのですが、読後感は、そうした不安感を払拭してくれたように感じます。中村さんご自身のあとがきも毎回楽しみです。

2024/01/12

オーウェン

占いを信じないカードディーラーの僕が、資産家の佐藤の顧問占い師になることになった。 違法賭博当たり前なポーカーゲームに参加することになる僕を襲う運命。 カードの歴史だったり、ギリシャ神話や魔女狩りなどの歴史も織り交ぜつつ、ポーカーゲームに臨む試合。 遺書の段階で終わってもよかった気もするが、コロナ禍の現在を敢えて描くために第5部があるのだろう。 カードに縛られた未来よりも、明るい未来を。 中村さんには珍しいくらい明るい終わり方だけど、これもコロナがさせたのだろうか。

2024/04/13

Tαkαo Sαito

2年前のハードカバーに続き文庫本でも我慢できず購入。やっぱり異次元の面白さ、最高傑作。 特に、違法賭博場での全てを賭けるテキサス・ホールデム形式ポーカーのシーンが痺れる、最高に面白い、マジで最高傑作。巻末の中村文則さんの解説?もとても良かった。相変わらず、暗さの中にある微かな希望、光を描くのがうますぎる。 僕たちはまだ絶望するのには早すぎるんだろう。だから可能な限り前を向いて生きていきたい。明日どうなるか誰にも分からないんだから!

2023/09/30

さち@毎日に感謝♪

厚い本なので、読むのに時間がかかりました。占いを信じていない占い師が主人公でした。カードの裏に隠された心情や心理状態に圧倒されましたが、後半は色々な出来事が起こり、ちょっと盛りすぎじゃないかな…と思いました。

2023/12/02

くろき

中村さんの本は何作か読みましたが、かなり読後がマイルドでした。「なんらかの理不尽さとそれに対抗する、もしくは一方的に虐げられてどうしようもない人」という設定で、作中の手記に見られるような短編のような綿密で丁寧なストーリーがふんだんに含まれていて面白かったです。新聞連載ということもあるのか、時事ネタを含み人智を凌駕する天災をその理不尽さの対象とする場面かま描かれ、急にきたなぁという印象を受けました。盛りだくさんで面白いけど、終盤まではかなり集中し楽しめたので、まとめ方が少し残念だ思いました。

2024/01/01

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