【江戸人情短編傑作選】御厩河岸の向こう (朝日文庫)
【江戸人情短編傑作選】御厩河岸の向こう (朝日文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
菊池仁さん編による宇江佐真理さんの江戸人情短編傑作選の第2弾!やっぱり宇江佐さん好きだわ。どれも既読の作品7話なのに記憶が遠くなりかけていた作品もあって(汗)再度存分に浸った感じ。今は『仲ノ町・夜桜』のお針子・おとせと、最終話の口入れ屋・おふくの気分だ。
2023/11/03
ふう
宇江佐さんが亡くなって7年。それでもこうやって作品を読むと、作品の中から宇江佐さんが語りかけてくるように思えてきます。いいことは少ないかもしれないけど、人を羨んだり憎んだりせず、人を思いやりながら生きていくと自分もきっと幸せになれる。それが生きる知恵だといつも何度でも教えられます。どの話も好きですが、口入れ屋のおふくちゃん、元気をもらえますね。
2023/11/17
びぃごろ
何故新刊が?と思ったら過去作からチョイスされた7つの短編だった。ヤバイ、主人公たちの様子が気になる…7冊読みたい本登録しなくちゃじゃん(笑) ◎「御厩河岸の向こう」弟はのの様の生まれ変わり 「蝦夷錦」ご禁制の布を取り戻す古着屋の喜十 「仲ノ町・夜桜」吉原の見世でお針として働くおとせ 「秘伝黄身返し卵」舅は変わり者、おいしいものに目がない 〇「藤尾の局」人に意趣返しをするもんじゃないと娘に説く母お梅 「赤縄」商家の一人娘と托鉢の修行僧は 「慶長笹書大判」口入屋に出戻ったおふくが見る八百屋の内情 丸印は短編集
2023/12/18
こけこ
宇江佐さんの本は初なので、短編から入ってみた。心にぐっとくる人情噺7編。ほのぼのしたりちょっとイラっとしたり、うるうるしたり。登場人物の描写がよかった。第1弾も読みたい。
2023/11/13
オールド・ボリシェビク
宇江佐真理の各シリーズから7編を集めた。すべて既読だったが、読み返しても感慨深かったな。宇江佐真理、物語を紡ぐのがとにかく、好きだったのだなあと思う。表題作は前世記憶を残す弟と姉のふれあいと絆を描く物語。どの短編からも、日常を懸命に生きる市井の人々の姿が垣間見える。それこそ、この作家のいちばん、描きたかったことだろう。
2024/02/05
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