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雪だるまの雪子ちゃん

雪だるまの雪子ちゃん

雪だるまの雪子ちゃん

作家
江國香織
山本容子
出版社
偕成社
発売日
2009-09-01
ISBN
9784036430604
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雪だるまの雪子ちゃん / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

空から降ってきた野性の雪だるま、雪子ちゃんが主人公の童話。天真爛漫な雪子ちゃんの行動がこの物語の一番の魅力だと思う。友達の百合子さんの家にさりげなく住みついたり、村の学校にひょっこり出かけて、小学生と友達になったり。江國さんの文章は丁寧で温かみがあり、現代の物語というより、50年ぐらいに前に書かれた古典のような味わいがあった。山本さんによる装丁と挿画も素晴らしく、雪子ちゃんの絵は茶目っ気たっぷりで楽しかった。

2015/01/28

つくよみ

図書館本:ある冬の日に、吹雪に紛れて舞い降りてきた、雪だるまの雪子ちゃん。雪だるまだけれども、誰かに作られたのではなく「野生」。勿論?生きている。そんな謎に包まれた存在の雪子ちゃんを描いた作品。とは言え、彼女の日常は、ちょっと変わった人間の女の子と、あまり変わらないかも?初めて出会った人間、百合子さん達との日常風景。小学校で出来た、新しい友達達との交流。マイペースで、毅然として、誇り高い野生の雪だるまとして生きる彼女の毎日。大きな事件は無いけれど、なんとなくお話に惹き込まれてしまう魅力をもった作品だった。

2013/12/17

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

雪だるまって雪が降った後に子どもが作るものと思っている人も多くなってきました。あれはあまりに野生の雪だるまが可愛いから真似て作るようになったのでしょう。雪だるまがピンクの長靴を履いて校庭を歩いていたら楽しくありませんか。そんな普通の野生の雪だるまの日々です。お風呂は冷たい水に氷を浮かべて入ります。夏はまるまる寝て暮らします。たまに学校に行くと子どもたちは大喜び。とても心がほんわかするお話しでした。

2022/07/29

ねむねむあくび♪

図書館の本。読み終るのが惜しくて、ゆっくりゆっくりと読んだ。野生の雪だるまの雪子ちゃんの、よーく観察するまなざしが心地好い~(*^。^*)ここのところ、私自身の心の疲れのせいか?はたまた、春を求める温もりを求める心理のせいか?一歩引いて観察する賢さ、を描いた本がツボです♪(*・∀・*)ノ 雪子ちゃんも賢いね~(*^。^*)癒されました♪

2017/03/24

きりこ

野生の雪だるまが空から降ってくるというファンタジックな物語。江國さんの想像力、感性に圧倒されます。山本容子さんの銅版画がストーリーと調和してとても素敵です。雪子ちゃんは何と好奇心旺盛で生命力のある雪だるまなのでしょう。自分に誇りをもって凛々しく生きる雪子ちゃんは「すきまのおともだちたち」の女の子と似たキャラクターだなと思いました。雪子ちゃんには記憶の中にしか家族がいなくて、夏という季節を知らないことに切ない想いがしました。そんな雪子ちゃんがお友だちの贈り物を見つけるシーンはフワッと心が温まりました。

2014/01/25

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