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座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)

座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)

座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)

作家
出口治明
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-12-07
ISBN
9784040823515
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「座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書)」のおすすめレビュー

徳川家康や明治天皇も愛読した! 中国の古典『貞観政要』が読み継がれるワケ

『座右の書「貞観政要」 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』(出口治明/KADOKAWA/角川新書)

 初めて「令和」と書かれた年賀状が行き交い、2010年代が終わって2020年代へ。今年の始まりは、いつもより時代の変わり目を感じさせる。これからの時代、自分はどう生きるのか――あらためてそんなことを自問した方もいるのではないだろうか。よく「古典に学べ」といわれることがあるが、こういう大きな問いにこそ先人の知恵の詰まった古典は有効なのかもしれない。

 たとえば今年1月のNHK『100分de 名著』でも取り上げられた中国の古典『貞観政要』をご存じだろうか? この書は、中国史上、最も国内が安定した時代のひとつといわれる「貞観時代」(西暦627〜649年)を治めた唐の第二代皇帝・太宗(李世民)と、その臣下との政治上の議論や問答をまとめたものだ。

 こうした概要だけではわからないが、この書に書かれているのは人間と人間が作る社会はどのようなものか、リーダー(皇帝)と部下・フォロワー(臣下)の関係はどうあるべきか、理想のリーダーになるためには何をなすべきか、とい…

2020/1/14

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座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書) / 感想・レビュー

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ひろき@巨人の肩

唐二代皇帝の李世民・太宗が明君の要諦をまとめた『貞観政要』を出口さんが解説する本書。マネジャー必読のリーダー論と納得。自分の理想とするリーダー像とも合致した。特に勉強になったのは「理想を演じ続けた人が本物になる」「部下の小言(諫言)を聞き続ける重要性を知る」「有能なかつての敵を側近として登用する」の3つ。ここまで組織に忠義を尽くして、機能としてマネジメントに徹する胆力は、まだ自分は身に着けられていないと感じた。

2022/12/16

けやき

リーダー論。諫言してくれる人の重要性がよく分かった。

2020/12/10

ワッピー

出口氏の「貞観政要」ガイド。ご自分の経験に照らし合わせて、平明に書かれた組織論・リーダー論です。自分の器の程度や自らの弱さを自覚していたからこそ、ここまで徹底して部下に諫言させる仕組みに拘り、自ら諫言の督促までした太宗の人間的魅力も伝わってきます。トップと言えど、一人の人間、一人分の器などたかが知れていて、その器以上に組織が大きくなることはないと喝破、いっそ新しいものを入れらるようにトップは自らを空にしてしまおうという徹底した役割・機能論も清々しい。歴史に学ぶとはこういうことかと、あらためて納得しました。

2020/06/11

ue3104

中国の古典『貞観政要』に書かれているリーダーとしての心構えが、とてもわかりやすく簡潔にまとめられている。 『はじめに』に書かれている、「リーダーの役割は、スタッフにとって、元気で、明るく、楽しい職場を作ること」というのが全てだと感じた。

2020/05/18

とある内科医

出口さんのファンでありながら、通読に随分と時間がかかってしまった。貞観政要にきちんと向き合うのがこわかったというのも理由の一つ。出口さんの考えもバランス良く含まれており、腹落ちすることばかり。リーダーの役割が増えつつある自分は太宗の視点で読んだが、諫言を繰り返す魏徴の立場で読むのも興味深いかも…普通は怒られるはず。能力評価はもっともな発想だが、基準の設定は描かれているのだろうか?出口さんの解説を胸に、講談社学術文庫の全訳へ進んでみる予定。

2022/11/14

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