読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

作家
新海誠
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-07-18
ISBN
9784041026403
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

高校1年の夏、帆高(ほだか)は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会う。「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。長編アニメーション映画『天気の子』の、新海誠監督自身が執筆した原作小説。
(C)2019「天気の子」製作委員会

ジャンル

「小説 天気の子 (角川文庫)」のおすすめレビュー

新海誠の新境地がここに!『小説 天気の子』が描き出す、“大人になること”と見えない明日への希望

『小説 天気の子』(新海 誠/KADOKAWA)

 言葉と映像の両方が溢れだしている人の頭の中って、どんなふうになっているんだろう。と、『小説 天気の子』(新海 誠/KADOKAWA)を読んで考えた。新海誠さんは、切り取られた一瞬の美に言葉などいらないことを知っている。だけど同時に、比喩を尽くして語ることで見えないはずの情景を読む者に届けることができることも知っている。そのうえで、どちらも実現させることができる。それって、ものすごいことじゃないだろうか。

 読み終えて驚いたのは、本作が「ただのボーイミーツガールの物語ではない」ということだ。離島から東京に出てきた家出少年・帆高と、祈るだけで空に晴れ間を見せることができる少女・陽菜が、異常気象が続き雨のやまない東京で出会う物語。あらすじを聞いたときは、これまでどおり、初恋の甘酸っぱさやすれ違いの切なさを想像するだけだった。だが、2人の物語以上に心に残っているのは、帆高を雇う編集プロダクションの社長・圭介と彼の仕事を手伝いつつ就活中の夏美が2人を見守りながら葛藤している姿。そして、“100%晴れ女”の陽…

2019/7/24

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「小説 天気の子 (角川文庫)」の関連記事

『天気の子』は『君の名は。』からの還元…「僕自身の実感や時代の気分をエンターテインメントに」新海誠監督インタビュー

 雲の上の不思議な世界。歌舞伎町のディープな裏路地。雨が降り続く東京の街並み──。リアルとファンタジー、科学的想像力と民俗学的想像力が絶妙に混交する世界の中で、新海誠監督は少年と少女に何を選ばせたのか。本作における「自分の役割」とは何だったのか?

あの夏の日、あの空の上で僕たちは、世界のかたちを変えてしまったんだ映画オープニングのモノローグ  主人公・帆高のモノローグで幕を開ける映画『天気の子』は、そこから時間軸がぐるっと巻き戻り、海を進むフェリーの内部へと場面が移る。帆高は高校1年生で、東京へ向かう家出少年だった。船内放送が激しい雨の予報を告げると、「やった」。今なら甲板を独り占めできると外へ出て、空を見上げると額に雨粒が当たった。「……来た!」。大粒の雨が降り注ぎ、少年は「すっげぇー!」と笑顔で駆け回る。

胸に熱いかたまりが湧き上がる。密かに島を出てから半日、僕はようやく心からの解放感に満たされていく『小説 天気の子』第一章より

 雨は、風景を劇的に変えるということ。雨を喜ぶ、その感情によって表されるドラマがあるということ。晴れの日ばかりではな…

2019/8/10

全文を読む

「クライマックスで帆高が叫ぶ言葉は、怒る人がいっぱいいると思う」醍醐虎汰朗×森七菜×新海誠監督――それぞれの“選択”

 2000人を超える候補の中からオーディションで抜擢された主演・ヒロインは、アニメーションのアフレコ初体験となる新人だった。帆高を演じたのは、2000年生まれの醍醐虎汰朗。陽菜を演じたのは、01年生まれの森七菜。1カ月にも及ぶアフレコで、3人の間には強固な絆が培われていた。

新海 誠(左) しんかい・まこと●1973年生まれ、長野県出身。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表。16年公開の映画『君の名は。』は社会現象となる大ヒットに。 森 七菜(中央) もり・なな●2001年生まれ、大分県出身。16年に地元でスカウトされ、行定勲監督によるWebCMで芸能活動を開始。17年、『東京ヴァンパイアホテル』で女優デビュー。公開待機作に『最初の晩餐』(11月)、『地獄少女』(11月)、岩井俊二監督最新作『Last Letter』(20年)などがある。 醍醐虎汰朗(右) だいご・こたろう●2000年生まれ、東京都出身。15年…

2019/8/9

全文を読む

関連記事をもっと見る

小説 天気の子 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

海猫

映画未鑑賞で読む。視点がけっこう変わるので読みにくく感じた部分があるが、小説としての読み応えがちゃんとある作品。「君の名は。」と同様にボーイ・ミーツ・ガールを描いたお話ではあるものの、エッジはこちらの方が効いている。特に物語後半、主人公の少年が大人や現実に追い込まれていく展開は、かなり好みでバッドエンドすら予想した。読み終わって作品の着地点に少し驚きを感じるとともに、不思議な爽快感もある。ただ人を選ぶ要素も大いにあるようにも思った。何にせよ映像映えしそうな場面多々で、アニメ映画の方もやはり観たくなる。

2019/07/23

岡本

映画版鑑賞済み。あとがきで新海監督が書いた様に映画と小説では表現方法が異なるので、小説は小説で楽しめる。映画では語られなかった登場人物たちの感情が地の文で読むことができたり、より細かい描写を読むことができたり。新海監督のあとがきとRADWIMPS・野田さんの解説も必見。映画を観た人は是非小説版も。

2019/08/20

おしゃべりメガネ

大ヒット作『君の名は』の新海さん作品でしたが、個人的には『君の〜』ほど、ハマれてなかったかなと。そもそも作品の本質が違うので比べるワケにはいかないのですが、前作はとにかくその壮大なスケールとテンポの良さがある意味わかりやすく、単調であったからこそ突っ切った面白さが魅力的だったのですが、本作は舞台が'雨'だからか、どうも展開にもどかしさを感じてしまい、あらゆる人物が登場しますが、どのキャラにも入り込めなかったかなと。前作には純粋に入り込んで、その世界観を十分に楽しめたのに今作がハマれなかったのが不思議です。

2019/08/01

!!!ルービックキューブ7×7×7!!! 三重跳びに挑戦中

★★★★★ 映画を見ていなかったけれど,場面が身に感じられたので★★★★★.

2019/08/17

寂しがり屋の狼さん

「僕たちは、大丈夫だ」ラストで帆高が陽菜にかけた言葉。誰もが自分だけの『世界』をもがきながら生きている。その姿を誰かが見てくれている…「大丈夫?」と気にかけてくれる人がいる。そのことが大きな支えとなる。私も【必死にもがこう】かけがえのない大切な人の『大丈夫』に自分がなれるように

2019/08/18

感想・レビューをもっと見る