KADOKAWA Group

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暗手

暗手

暗手

作家
馳星周
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-04-26
ISBN
9784041032121
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暗手 / 感想・レビュー

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W-G

『夜光虫』再読からノンストップで。総合的には満足度高めだが、どうしても比べてしまう。八百長に引き込むための手段がベタすぎたり、大森姉が加倉に惚れるのがやけに唐突だったり、ところどころプロットの練りが甘く感じられる展開があったり。主人公の加倉が前作ラストの時点ですでに人外の域に達している為、妄執に共感しづらいというか”堕ちていく”という表現が似合わない。堕ちるどころか行くところまで行ってしまっている。ノワールというよりはハードボイルドに近づいているように思えた。しかしまぁ、さらに続編出るようなら読むだろう。

2017/05/14

おしゃべりメガネ

これぞまさしく待ち望んでいた唯一無二な馳星周ワールドです。やっぱり馳さんの作品はこうじゃないととある意味、懐かしくすら思える作風でした。ノワールではないかもしれませんが、主人公が堕ちていく様はとにかく息つく暇もなく、展開していき、ひたすら突き進んでいくその姿にはシビれてしまいます。好みのはっきり分かれる作家さんであり、作風ですがやっぱり私は馳さんの作品は好きなんだなぁと、改めて思いました。無理のあるシチュエーションも少なくはありませんが、そんな些細なことは気にせず、とにかくハードな物語を満喫しました。

2017/05/29

starbro

馳星周は、デビュー作からずっと読み続けている作家です。久々のシリアスなノワール、450P強一気読みしました。著者の若い頃の作品に比べるとインパクトに欠けるかも知れませんが・・・巨大なチャイナ・マネーが欧州のサッカー界を席巻している状況の裏側では、本作のようにトンデモナイことが行われているのでしょうか?

2017/05/18

k5

おっ。これは好きな味付け。確実に『夜光虫』より面白いです。イタリアに渡った加倉の枯れ具合がいい感じなのと、八百長をやらされるレオが良いやつなので、話に入りこみやすい。演出として、ノワールよりは、かなり古典冒険小説っぽく、『ジャッカルの日』とか、『もっとも危険なゲーム』とか『赤い収穫』の匂いがしますが、馳ノワールの味もちゃんとする名作です。登場人物に感情移入しやすいのは、単に馳さんが台湾と野球より、イタリアとサッカーが好きなのかな、と思うくらい、人が明るいです。

2020/08/25

うわじまお

久しぶりの馳星周作品。500ページ近くの大作なのに、あっという間に読了。舞台はヨーロッパ。テーマは八百長。イタリアに流れ着いた主人公・悪霊と、黒社会の強敵との一騎打ち。プロサッカーを見る目が変わるかも? 

2017/11/02

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