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高校入試 (角川文庫)

高校入試 (角川文庫)

高校入試 (角川文庫)

作家
湊かなえ
フジテレビジョン
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-03-10
ISBN
9784041038093
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高校入試 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

人物相関図を見て、登場人物の多さでまずイヤな予感。主観がクルクル変わる手法にもついていけず。最後まで読みにくい作品でした。ふぅ。

2017/04/06

さてさて

軽量、軽薄な入試の舞台裏の描写に、入試を運営する側には言いたいことが二言三言では済まないのではないかと思います。また、受験生の側も不安もしくは不満から、それは同様かと思います。でも、それこそが「高校入試」というこの作品が持つ力。そして、これこそが、湊かなえさんの一番の狙いなのだと思います。そう、エンタメ・ミステリーで『入試』というもの自体を問題提起するのがこの作品の使命。 誰も死なず、イヤミスでもない、入試をお仕事として取り上げた物語。湊さんの新たな魅力を感じた、そんな作品でした。

2020/11/13

ちょこまーぶる

この時期だから読んだ一冊でした。読後の感想は、この物語に登場する教師や大人に対して、自分の保身や見栄などばかりを優先させる醜い人達なんだろうかと思っちゃいました。自分にもそういうところがあるかもしれないので、我が降りも気を付けないといけないなぁ~とも思いましたね。だけど、色々な負の経験をしてきている大人だからこそなのかもしれないなと、ちょっとだと肯定したりもしました。ラストは、それで良いのか?でした。それにしても、登場人物が多くて読み進めるのに何度人物相関図をみたことか・・・ドラマ向けのような気がします。

2019/03/10

黒瀬 木綿希(ゆうき)

悪意は伝染、そして拡散する。「入試をぶっ潰す」と書かれた張り紙を入試前日に発見した新任教師・杏子。迎えた当日に事件は起こり、ネットに実況中継される事態に—— 湊かなえさんの作品に多い復讐劇にメッセージ性を付与したお話でした。学生にとっては今後の人生を左右しかねない大勝負。それに対する教師との温度差。首謀者は誰か、どんな思惑があったのか。伝えたいことはなんなのか。教師も保護者も生徒もただの人間。正義とい名の大義で武装した本性は歪んでいて実に厄介だ。

2020/10/21

ゆのん

以前ドラマを先に観てしまったので内容を忘れた頃に読もうと思っていた本。高校入試を題材に様々な関わり方をする人達を描いている。湊かなえ作品を読むといつも思うのが『ありそう』という事。人間の感情の暗いドロッとした部分を描くのが本当に上手い。本作は読後感はそんなに悪くはなかったが、提起された問題が改善されるのは難しいだろうと、ルールは立場の強い人間が作るが犠牲になるのは立場の弱い人間なのだろう。所詮人間の作るルール、完全な訳がない、なんて冷めた目で見てる人も少なくない気がする。

2018/08/05

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