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湊かなえ

湊かなえ 写真:冨永智子
職業・肩書き
作家
ふりがな
みなと・かなえ

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1973年、広島県因島市(現在の尾道市)生まれ。武庫川女子大学卒業。両親と妹、祖父母の6人家族で子ども時代を過ごす。母親の勧めで子どもの頃から本に親しむ生活を送り、中学時代には、「自身の人生を変えた」という、林真理子の『葡萄が目にしみる』と森村桂の『天国にいちばん近い島』に出会い、高校時代にはアガサ・クリスティーを始めとする外国作品や、古典ものを好んで読む。大学卒業後、アパレルメーカー勤務を経て青年海外協力隊に参加。氏にとって「天国にいちばん近い島」であるトンガに渡り、家庭科の先生としての職務に従事。帰国後に結婚、31歳から脚本を書き始め、応募原稿を投稿するようになる。

2007年、『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューを果たす。本作を第1章とし、5つの章を加えて長編小説化した『告白』が2008年度「週刊文春ミステリーベスト10」で国内部門第1位に選出、2009年第6回本屋大賞を受賞。2010年には松たか子、岡田将生、木村佳乃ら豪華出演者により実写映画化される。2012年、『望郷、海の星』(後に『海の星』のタイトルで短編集『望郷』に収録)で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)を、2016年、『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞。

その他の著書に、2017年に藤原竜也主演でドラマ化された『リバース』、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』、『物語のおわり』、『贖罪』、『ブロードキャスト』など多数。『告白』から10年の時を経て発表された『未来』では大人と子どものあるべき関係性を読み手に問いかけ、発売以降多くの読者から注目を集めている。

受賞歴

最終更新 : 2018-09-20

2007年
『答えは、昼間の月』第35回創作ラジオドラマ大賞
2007年
『聖職者』第29回小説推理新人賞
2009年
『告白』第6回本屋大賞
2012年
『望郷、海の星』第65回日本推理作家協会賞 短編部門
2016年
『ユートピア』第29回山本周五郎賞

「湊かなえ」のおすすめ記事・レビュー

「自分自身のことも赦しながら受け止めて生きていく──」原作ドラマの主演を演じた松雪泰子が湊かなえ『境遇』を朗読して感じたこと

「自分自身のことも赦しながら受け止めて生きていく──」原作ドラマの主演を演じた松雪泰子が湊かなえ『境遇』を朗読して感じたこと

 朝日放送創立60周年記念ドラマ『境遇』で主人公の一人、陽子を演じた松雪泰子さん。あれから12年、湊かなえさんがドラマのための書き下ろした小説版『境遇』のオーディオブックをAmazonオーディブルのために松雪さんが朗読した。陽子だけではなく全登場人物を表現する難しさ、そして今再び『境遇』の世界に触れたあとの思いを語っていただく。 (取材・文=立花もも 撮影=金澤正平)

──『境遇』はもともと朝日放送の創立60周年を記念したドラマのために書き下ろされたもので、松雪さんは放送時に主人公の一人である陽子を演じていらっしゃいました。 松雪泰子(以下=松雪):作品のことはもちろん覚えていましたけれど、もう12年が経つので、どんなふうに役に向き合ったのかまでは、さすがに記憶が薄れていて。ただ、印象としてはサスペンスの要素が強く、事件の真相が明らかになるにつれて、物語がセンセーショナルに展開していった気がするんですよね。もちろん、陽子の息子が誘拐されて、親友のはるちゃん(晴美)とともに行方を追う物語の構造自体はサスペンスなんですけれど……。 ──…

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小池栄子が11年前にドラマで演じた『贖罪』をオーディブルで読む。湊かなえの名作と再会して生まれた「愛するとは?」という自問自答

小池栄子が11年前にドラマで演じた『贖罪』をオーディブルで読む。湊かなえの名作と再会して生まれた「愛するとは?」という自問自答

 湊かなえさんによる自身3作目の小説『贖罪』。田舎町で起きた小学生少女殺人事件に関わった人々が15年後に悲劇の連鎖を生む本作は、デビュー作『告白』と同様に、章ごとに変わる登場人物の独白によって構成されている。

 本作が2012年にドラマ化された際、子供の頃からしっかり者で教師になった真紀役で出演した小池栄子さんの朗読により、Amazon Audibleが配信されることが決定した。本記事では、11年ぶりに『贖罪』と再会し、登場人物5人の独白をすべて1人で朗読した小池さんにお話を伺った。

(取材・文=立花もも 撮影=金澤正平)

――『贖罪』は、15年前に起きた小学生少女の殺人事件をめぐる5人の女性の物語です。殺された少女の母親が放った「あなたたちを絶対に許さない」という贖罪を強いる言葉を受けて、殺害の直前まで少女と一緒にいた四人の同級生たちがどのような人生を歩んだのかを描きだします。

小池栄子さん(以下、小池) 人間の感情に正解なんてないんだな、ということを改めて思い知らされる小説でしたね。少女の母親……麻子さんがどういう思いでその言葉を口にしたか、とい…

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橋本愛が12年ぶりに『告白』と”再会”。限定特装版&Audible配信記念・湊かなえ×橋本愛対談

橋本愛が12年ぶりに『告白』と”再会”。限定特装版&Audible配信記念・湊かなえ×橋本愛対談

 文庫だけで300万部を突破し、海外でも高く評価されている湊かなえさんのデビュー作『告白』。『呪術廻戦』著者・芥見下々さんの描き下ろしイラストによる限定幅広帯バージョンや、国内初となる特殊装丁の豪華限定本が発売され、刊行から15年経った今も、注目を集める作品だ。さらに3月22日には、映画『告白』にも出演した俳優・橋本愛さんの朗読で、Amazon Audibleも配信される。これを記念して、橋本さんと湊さんの対談を行った。

(取材・文=立花もも 撮影=干川修)

橋本愛さん(以下、橋本) Audibleをきっかけに改めて『告白』に触れて、美月をもう一度演じたくなりました。学校では委員長のまじめなタイプだけど、プライベートではパンキッシュな服装をして自己表現している彼女は、内側に矛盾と孤独を抱えている。そんな彼女が、修哉とのやりとりにどれほどの救いを感じていたのか、痛切に感じることができて、今ならもっとこういう表現ができるのに……と。だから、美月視点の第二章を朗読するときが、いちばん詰まることが多かったですね。

湊かなえさん(以下、湊) 私が現場にお邪魔…

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王者は、『かがみの孤城』をレビューしたはるまちさんに決定! 【読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」】

王者は、『かがみの孤城』をレビューしたはるまちさんに決定! 【読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」】

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動してベストレビュアーを決定する「レビュアー大賞」。9月20日(月)の課題図書発表から約3カ月間の審査・投票を経て、“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”が12月16日(木)に決定しました。

「レビュアー大賞」は課題図書8作品のレビューを一般公募。予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ合計8名を選出、さらにベストレビュアー8名の中から“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”1名を選出するという企画。6回目となる今回の結果は以下の通りとなりました。

【ベスト・オブ・ベストレビュアー】 はるまちさん:『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

【ベストレビュアー】 スイさん:『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋) MOCCOさん:『春夏秋冬代行者 春の舞(上・下)』(暁佳奈/KADOKAWA) inarixさん:『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里/小学館) natsukoさん:『ある男』…

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ベストレビュアーを決めるのはあなた! 本好きたちによる熱いレビューが大集合の読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」第2次審査投票が開始

ベストレビュアーを決めるのはあなた! 本好きたちによる熱いレビューが大集合の読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」第2次審査投票が開始

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動し、ベストレビュアーを決定するコンテスト「第6回 レビュアー大賞」の優秀レビュアー24名が決定し、第2次審査投票が開始されました。

 同企画は、課題図書8作品のレビューを募集し、予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ決定。さらにその中から“ベスト・オブ・ベストレビュアー”を選出するというもの。

 課題図書のラインナップは、公開中の映画が話題の瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』や、本屋大賞受賞作(2018年)の辻村深月『かがみの孤城』を含む注目の8作品。現在、優秀レビュアーに選出された各作品3名ずつのレビューは、特設ページで見ることができます。

 課題図書を読んだ人も、まだ読んでいないという人も、優秀レビュアーの素晴らしいレビューを読み「これは!」と思うレビューに投票してみましょう。投票期間は2021年11月28日(日)まで!

〈第6回 読書メーター×ダ・ヴィンチ レビュアー大賞2021〉 【開催⽇時】 投票期間:2021年11⽉15⽇(⽉)12:0…

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「読書メーター」×『ダ・ヴィンチ』第6回レビュアー大賞が開催! 『そして、バトンは渡された』『かがみの孤城』など、8作品が課題図書に

「読書メーター」×『ダ・ヴィンチ』第6回レビュアー大賞が開催! 『そして、バトンは渡された』『かがみの孤城』など、8作品が課題図書に

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と『ダ・ヴィンチ』は、9月20日(月・祝)より、ベストレビュアーを決定するコンテスト「レビュアー大賞2021」を開催します。

読書ファン注目のレビューコンテストが今年も開催決定

 今年で6回目の開催となる「レビュアー⼤賞」は、指定の課題図書に投稿された読者レビューの中から「ベストレビュアー」を決定する企画です。

 昨年は、青山美智子の『木曜日にはココアを』を含む⽂庫8作品を課題図書とし、約1450件の応募が集まりました。

 今年の課題図書は、本屋大賞受賞作(2019年)で10月29日(金)に公開を控える映画も話題の瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』や、同じく本屋大賞受賞作(2018年)の辻村深月『かがみの孤城』をはじめとした合計8作品。

 レビュアー⼤賞本選では、課題図書8作品の各作品につき3名の優秀レビュアーを選出し、ユーザー投票でベストレビュアーを決定。「ベストレビュアー賞」として各1名(計8名)には10000円分、「優秀レビュアー賞」として各2名(計16名)には5000円分の図書カード(ネットギフト)が贈呈…

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『ダ・ヴィンチ』10月号の表紙に、乃木坂46卒業を発表した高山一実さんが登場!

『ダ・ヴィンチ』10月号の表紙に、乃木坂46卒業を発表した高山一実さんが登場!

「アディショナルタイム」  9月6日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』10月号の表紙は、乃木坂46からの卒業を発表された高山一実さんに飾って頂きました。

 8月20日には、自身の卒業公演となる乃木坂46「真夏の全国ツアー2021」~東京ドーム~とともに、卒業自体も急遽延期となったことが発表された高山さん。

 今回の表紙撮影日は、奇しくも高山さんがYouTubeチャンネル「乃木坂配信中!」で、グループからの卒業を発表した翌日の7月23日。「卒業記念」での本誌初となるソロ表紙に加え、小説家・湊かなえさんとの3年ぶりの対談も実現し、お二人がそれぞれの「未来」について語り合う中で、涙ぐむ場面も。

 2015年から読書の楽しさを伝える「乃木坂活字部!」、16年からは初小説『トラペジウム』を弊誌で連載してくださった高山さん。今回は乃木坂46での10年間や卒業後について、「独占ロングインタビュー」ということでたっぷりとお話をうかがいました。

 アイドルに憧れて、自分の道を切り拓いてきた高山さん。そのエンドマークに際し、大切なファンの皆さんに向けて高山さんが語った言葉を、是非誌…

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放たれたひとつの言葉が、少女たちの運命を左右するーー『贖罪』/佐藤日向の#砂糖図書館⑤

放たれたひとつの言葉が、少女たちの運命を左右するーー『贖罪』/佐藤日向の#砂糖図書館⑤

『ハンズアップ』という舞台が、無事に千秋楽を迎えた。 『ハンズアップ』は、現代社会とリンクする題材を描いていて、台詞の一つ一つが、観劇頂いたお客様に色濃く残っていることと思う。 だからこそ、自分が発信する言葉は、たとえ役を通したものだとしても、責任を持って届けたいと強く思った。   今回紹介する湊かなえさんの『贖罪』は、まさに言葉の影響力によって人生を狂わされてしまった4人の女性と、その引き金となった、とある母親の話だ。   空気が綺麗な田舎街に住んでいた4人の少女は、東京からやってきたエミリちゃんという美少女の存在によって、普通だと思っていたことが普通ではないのだ、と気づき始める。 可愛い洋服を自由に着れる権利、家族の愛情、欲しいと望んだらなんだって手に入る財力。 しかし、エミリちゃんは、彼女たち4人と校庭で遊んでいる時に、殺害されてしまう。 負の連鎖は、ここから始まった。 エミリちゃんの母親が、「あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい」と4人に言ったこと…

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「湊かなえ」の本・小説

人間標本

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作家
湊かなえ
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-12-13
ISBN
9784041142233
作品情報を見る
ダイヤモンドの原石たちへ 湊かなえ作家15周年記念本 (集英社文庫)

ダイヤモンドの原石たちへ 湊かなえ作家15周年記念本 (集英社文庫)

作家
湊かなえ
出版社
集英社
発売日
2023-12-20
ISBN
9784087445961
作品情報を見る
カケラ (集英社文庫)

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作家
湊かなえ
出版社
集英社
発売日
2023-01-20
ISBN
9784087444735
作品情報を見る
ドキュメント (角川文庫)

ドキュメント (角川文庫)

作家
湊かなえ
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-06-13
ISBN
9784041147214
作品情報を見る
猫が見ていた (文春文庫 み 44-31)

猫が見ていた (文春文庫 み 44-31)

作家
湊かなえ
有栖川有栖
東山彰良
柚月裕子
加納朋子
井上荒野
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908904
作品情報を見る
落日 (ハルキ文庫 み 10-3)

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作家
湊かなえ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-08-09
ISBN
9784758445085
作品情報を見る
みんなの少年探偵団 (ポプラ文庫 ん 1-10)

みんなの少年探偵団 (ポプラ文庫 ん 1-10)

作家
万城目学
湊かなえ
小路幸也
向井湘吾
藤谷治
出版社
ポプラ社
発売日
2016-12-02
ISBN
9784591152720
作品情報を見る
(新装版)サファイア (ハルキ文庫)

(新装版)サファイア (ハルキ文庫)

作家
湊かなえ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-08-09
ISBN
9784758445078
作品情報を見る

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