KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

代体

代体

代体

作家
山田宗樹
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-05-28
ISBN
9784041041260
amazonで購入する

「代体」の関連記事

『罪の声』『バベル九朔』など話題作目白押し! 第7回「山田風太郎賞」候補作品決定

 過去一年間で「最も面白い」と評価されたエンタテインメント小説に贈る文学賞、「山田風太郎賞」の第7回候補作品が2016年9月30日(金)に発表された。  同賞は、小説家・山田風太郎の独創性に富んだ作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品発掘を目的に創設された。今年も話題の作品が続々とノミネートされ、どの作品が受賞作となるか注目と期待を集めている。 <候補6作品>

『室町無頼』(垣根涼介/新潮社)

『罪の声』(塩田武士/講談社)

『望み』(雫井脩介/KADOKAWA)

『ロンドン狂瀾』(中路啓太/光文社)

『バベル九朔』(万城目学/KADOKAWA)

『代体』(山田宗樹/KADOKAWA)

 選考会と記者会見は2016年10月21日(金)、贈賞式および祝賀会は11月25日(金)に、いずれも帝国ホテル東京にて開催予定。角川三賞として、「第36回横溝正史ミステリ大賞」と「第23回日本ホラー小説大賞」の贈賞式・祝賀会も併せて行われる。 ■第7回「山田風太郎賞」概要 主催:株式会社 KADOKAWA/一般財団法人角川文化振興財団 運営:株式会…

2016/10/5

全文を読む

関連記事をもっと見る

代体 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Yunemo

百年法以来の著者作に接し、何て表現したらいいんでしょ!病理学の分野からすると脳死と真反対。代体により肉体の病気を治療、治療後に自身の肉体に精神が戻るという仕組み。遠くない将来の現実でしょう。究極的に精神と肉体の分離が何をもたらすのか、負の部分を中心に描かれます。高邁な思想が、いつの間にか下品な思想へとなり下がる過程。この部分、何とも理解し難くて。本来、日本の頭脳であるはずの官僚組織の嘆かわしさ。この現代でも通ずる問題。人間は他者の目を通してでしか自分というものを知ることが出来ない。何故か胸に沁み込む表現。

2016/09/12

まちゃ

大病や大けがをした人間の意識を、一時的に「代体」と呼ばれる人工の体に移すことがビジネスとなっている近未来を描いたSFエンターテインメント。他人の意識の器として使うために健康な人間を拉致する犯罪やAIの発達した近未来の様子など興味深くて面白かったです。有り得るかもと思わせる山田さんの発想力に感心させられた作品でした。

2016/09/18

Yoshihiko

近未来的な世界観に意識と身体の倫理観を絡めたSFとでもいいましょうか、とても興味深く読みきりました。ちょっと理屈のところはよくわからない感じですが面白かったです。

2016/06/21

さくゆめ

最後の一文を読み終えたとき、色んな感情の波がわっと押し寄せて胸がいっぱいに。世界観が百年法に通じるものがあるが、大きな違いは前者があらゆる人物をクローズアップした群像劇だったことに対し、今作は「ガイン」と「僕」の不可思議な縁を焦点に物語が展開、収束したところだろう。子供の語りから始まる冒頭を読んだ時点で、この物語がとんでもなく面白いものであることが肌身で分かった。「いっしょに遊んでくれてありがとう」静かに祈るような言葉が切なくも温かな余韻を残す。やはり心と体なくして人は人たりえないのだ。ああセンチメント。

2019/08/21

みっちゃん

めっちゃ私好みの本。人の意識を体から取り出す技術が確立された近未来。その意識を一時的に転送する人工の肉体「代体」を巡って国家や企業の利権が絡む陰謀が渦巻く。初読みの【百年法】もそうだったが、きっちりとした文章は飛躍しすぎず、わかりやすくて「本当にこうなるかも」と思わせてくれる。随所に作者の正義感が伺えて科学の急激な進歩に人の心が踊らされて暴走してしまう危うさにも考えさせられる。

2016/08/10

感想・レビューをもっと見る