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WOLF (角川文庫)

WOLF (角川文庫)

WOLF (角川文庫)

作家
柴田哲孝
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-01-25
ISBN
9784041052006
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WOLF (角川文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

秩父山地の奥深く、そこは神々の聖地と呼ばれる場所。既に絶滅したと言われる“ニホンオオカミ”を題材に、著者の創造を加えて描く新たな伝記。オオカミ、狼、大神、その表記は己自身で決めればいい。本書「WOLF」に登場するその生物に果たして罪はあるのだろうか。生きるため、群れを守る為に行動する彼等の行為を否定する事はできない。だが、一度、不要と捉えられた存在は偉大なる自然の圧倒的な力によって淘汰される。その結末に憐れみを残し、人間なんて大自然の中では無力に過ぎないと改めて感じさせてくれた。

2022/02/19

キャプテン

★★☆☆☆_「緊急特番!珍獣ハンターキャプ!未確認モンスターを追え!フェア」第一弾。《絶滅したはずのニホンオオカミ復活か⁉︎》秩父の山の皆様より一報があった。どうやら狼が暴れまわっているようだ。しかし明治にニホンオオカミは絶滅したはず!むむ!これは調査せねば!【調査結果:狼怖くて泣きました。でも誇り高くて格好良かったです。ストーリーは意外とスピード感無く進みました。帯での煽りのせいで、期待していたものとはかなり違いました。どんな未確認モンスターよりも、僕は煽るだけ煽る小説の帯の方が恐いな、と思いました。】

2017/03/08

翔(かける)

周りに狼好きが多く、気になって手に取った一冊。夢枕獏先生の「動物パニックものの傑作」という推薦帯が光っていたのもあって(笑)。埼玉県秩父で起きた食害事件。正体は伝説のニホンオオカミではないか?それとも野生化した犬なのか?科学的根拠をもとにたどっていった先の真相は…。三峯神社、両神山といった秩父の名スポットが出てきたので、秩父の空気を思い出しながらゆっくりと楽しみました。三峯の博物館にある毛皮は、ニホンオオカミと野犬の二種類があると知ってびっくり。全部ニホンオオカミのものだと思っていましたよ。

2017/10/11

きっしぃ

RYUとDANCERすっ飛ばして5作目!有賀さん年取ったなぁー!秩父の山で犬らしき大型の生物の目撃情報、野犬?山犬?狼?次々と襲われる家畜や人間たち。WOLFの正体は?捕獲作戦は成功するか?動物パニックものの要素もあって面白かった。息子の雄輝の活躍もいいね!飛ばした2冊も読まなくちゃ!

2020/07/19

大福

ロマン溢れる傑作。埼玉で謎の動物が家畜や人間を襲う事件が発生。動物の正体は絶滅したはずのニホンオオカミなのか?有賀雄二郎とジャックシリーズは久しぶりだが、UMAとか謎の生物とかいわれると無条件にワクワク。かつて実際にオオカミ騒動のあった秩父を舞台にしたり御巣鷹山事件を取り入れたりすることでリアリティを高めている。まさかの御巣鷹山陰謀説まで飛び出し驚く。柴田先生自身がアウトドア大好きなんだろうなと感じさせる描写がとても多いので、テーマである自然の大きさ、強さ、対する人間の小ささが非常に鮮明に感じられる。

2017/09/11

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