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山の霊異記 赤いヤッケの男 (角川文庫)

山の霊異記 赤いヤッケの男 (角川文庫)

山の霊異記 赤いヤッケの男 (角川文庫)

作家
安曇潤平
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-25
ISBN
9784041057339
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山の霊異記 赤いヤッケの男 (角川文庫) / 感想・レビュー

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タイ子

山登りが趣味の著者が自ら体験したことや、人から聞いた山にまつわる不思議な話を集めた短編集。これが山ではなく里(町)で起きたことなら完全な怪談話でしょう。怖いけど怨念とか復讐とか感じられない山での出来事は死者への哀悼もこもっているからか何故か温かくなる、哀しくなるような読後です。こういう事ってあるんだろうなぁって思わせるのも世間から離れた山岳だからでしょうね。シリーズ化されてるのでもっと読みたくなりました。

2019/08/04

goro@80.7

さっき抜かれた人なのにふと顔を上げるともう見当たらない。一人きりになってしまう山の午後。あれ、そんなに距離開いたかなと歩いていると、後ろでガサっゴソっと音が聞こえる。振り返って見ても誰も居ない…だから俺はトレッキングポールを手離せない。お山には何かあると思わせる28編のお話でした。ケルンを見かけたら石を積んで歩きたいです(^^;

2018/04/29

眠る山猫屋

実は若い頃山登りを齧ってました、安曇さんの言う処のクライマーではありませんでしたが。山登りする人に悪い奴はいないとか言いますが、山の霊はおっかない。異界だからかな。確かに明かりひとつない山の夜の静寂、下手したら周辺なんキロにひとりぼっちって・・・怖い環境に挑んでいるわけで。不気味な体験したこともあったっけ・・・。とりあえず山登りは遠慮したくなりました。

2018/08/09

cao-rin

著者の怪談は登山に特化している。怪談は好きだが、登山は嫌いだ。だからこれが安曇さん初読みである。山は人を寄せつけない。ともすれば命を落とす。霊峰とか山岳信仰とか、神に例えられたり死者の集まる場所とも言われる。私の義父も8年前遭難して亡くなっている。大学時代から山岳部で鍛え上げた義父の最期も呆気なかった。長年の登山で不思議な体験もあったかどうか、今となっては聞く事も出来ないが、この本のような怪異も日常から離れた山ではごく普通にありそうに思える。やはり私は登山は好きになれない。

2017/09/08

尾白

自分が思っていた赤いヤッケの男とは違ってました。怪談が一人歩きしているようで、それはそれで怖い((( ;゚Д゚))) 山や人を守るように起こる事、一人でも仲間に引き入れようとするモノ。ただあるとしか言えない出来事。怖くて怖くて切なくて、面白かった。

2017/08/01

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