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教室が、ひとりになるまで

教室が、ひとりになるまで

教室が、ひとりになるまで

作家
浅倉秋成
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-01
ISBN
9784041077665
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教室が、ひとりになるまで / 感想・レビュー

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W-G

学園青春物として心に刺さる何かは、確かにあるかも。しかし、それ以外の部分が中途半端。ミステリとしては、かなり早い段階で実行者が特定され、どんでん返しもなし。異能バトルとして見るならば、それぞれの能力が物語の展開に活かされず、青春要素のスパイスに終始してしまっているのは残念。特殊能力設定な分、犯人役との決着の付け方がむずかしいだろうなと思っていたら、案の定、綺麗事っぽく誤魔化したような結末になり、モヤモヤが残った。そして、意味のわからない校長の自伝が、普通に図書室においてあるのが一番不自然。

2020/08/19

パトラッシュ

今でいうスクールカーストの最下位にいたので、友達が集まって楽しくやろうぜという学園青春ドラマは嫌いだった。その反動か東野圭吾さんの『放課後』は結構好きだったが、久しぶりに学校を覆うきれいごとの装飾をはぎ取るミステリーに出会えた。息苦しい善意と有形無形の暴力支配に反抗する物語は多いが、それを異能バトルで展開した点が面白い。探偵役の少年が『スラン』のような超能力故の孤独に苛まれながら「連続自殺事件」の謎を解いていくプロセスは本格物としても高いレベルだ。人間関係のわずらわしさに叫び出したくなるときに読みたい本。

2020/03/23

ちーたん

★★★☆☆初読み作家さん。学園青春SFもの。立て続けに起こる生徒の自殺。みんな同じ文面の遺書を残し命を絶つ。不登校になった幼馴染みの美月は「あれは自殺ではなく死神の仕業だ」と突飛な発言をし、俺の元には差出人不明の手紙が届く。【あなたを《受取人》に指名します。】そこには『嘘を見抜く特殊能力』を授けると書かれていた。学園に受け継がれる4人の特殊能力者《受取人》。その1人に選ばれた主人公・垣内が自殺に見せかけ殺す死神をあぶり出すお話。犯人は早くに判明し、ハウダニットを追う構成。ワクワク度もう少し欲しかったかな。

2020/03/01

buchipanda3

「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります。さようなら」、謎めいた遺書を残して自殺した女子高生・小早川燈花。奇しくも同じ文言で彼女の友人たちが続けて自殺を図る…。不可思議な謎、トリックが徐々に解かれていく展開がとても読み応えがあった青春本格ミステリ。面白くて一気読みだった。根底のテーマは幾度も描かれてきた同級生との関係。特殊な能力を巧く絡ませて、謎解きと共に切々とした本音を浮かび上がらせていた。いい終わり方をしないのではと懸念したがきれいに纏められていたと思う。著者の他作品も読みたい。

2019/03/03

「全員が本当に仲のいい最高のクラス」を目指していたはずだったのに。連続で起こった三人の自殺。彼らは自殺ではなく死神に殺されたのだという幼馴染の言葉から、主人公が真相を究明していくミステリ。そこに生徒のうち四人にのみ受け継がれる特殊能力という設定も加わっているのが何だか新鮮。最高のクラスなんて。そう思うのはかつて私が主人公や死神に近い生徒だったからだろうか。本当の自分って何だろう。本物の友達って何だろう。周りに合わせて笑っていたあの頃の自分を思い出して、少し苦い気持ちになる。ラストは救いも見えてよかったな。

2020/02/01

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