KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

屋根をかける人 (角川文庫)

屋根をかける人 (角川文庫)

屋根をかける人 (角川文庫)

作家
門井慶喜
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-23
ISBN
9784041079584
amazonで購入する Kindle版を購入する

屋根をかける人 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mura_海竜

メレル・ヴォーリズ。建築家・実業家。明治時代に来日。初めは宗教伝道師として、建築家として名を馳せる。満喜子との出会い、メンソレータムの成功と建築設計事務所の成功。戦争に向かう国内の情勢が生活に及ぼすところ理解できた。結婚のため日本に帰化。ベビーさんのと別れ、アメリカの味方と思われるため、メレルが会社から出される。そして戦争へ。疎開先の軽井沢で妻満喜子は英語を教える。終戦。近江八幡と近江兄弟社とヴォーリズがやっと繋がった。10年以上前、かわらミュージアムとか行ったなあ。もう一度訪れたくなった

2020/03/28

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

山の上ホテル、関西学院大学などの設計で知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズの伝記です。メレルは建築家としてだけではなく、キリスト教の伝道師でもあり、メンソレータムを日本に広めた実業家でもあります。多面的なメレル氏を紹介すると共に、日本とのつながりについても深く描かれています。明治に来日し、それからあの十五年戦争中も日本人に帰化して、戦後にその特殊な立場から日本の歴史に大きな影響を及ぼしました。彼の建築物については「ヴォーリズ建築の100年」の写真を見ながら併読することでより楽しめました。

2022/08/15

コットン

夜長月さんのおすすめ本。いろんな側面を持つヴォーリズを生き生きと描いているのがいい。

2022/09/14

大阪魂

面白かったー!さすが建築コメンテーター?&歴史作家な門井さんやねー!心斎橋大丸とか同志社、関学の建物の設計とメンソレータムの近江兄弟社で有名なヴォーリズが主人公!近江八幡にキリスト教の伝道師としてきはって、それから英語の先生、建築家、そしてメンソレの商売まで!建築設計なんか素人やのに実用発想であちこちで引っ張りだこならはったんやもんねー!大同生命の広岡浅子とも親戚づきあいなったり、ほんま関西近代の勉強にもなった!タネヤ、クラブハリエの歴史もわかったしねー!ラストはびっくり!こんな一幕よお書かはったなあ!

2022/12/31

まあこちゃん

私の故郷滋賀では、大変有名な建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏。彼がどのような経緯で日本の近江八幡という地に辿り着き、どのような風景や人達と出会い、何を思いどのような行動をとったのかという事が、わかりやすく書かれていて非常に面白かった。日本人女性と結婚、日本に帰化し、建築家・実業家として名を馳せた人というだけで彼を知った気になっていた事が恥ずかしく思えた。戦後、マッカーサーと近衛文麿との仲介に尽力する事で天皇と出会うシーンは万感胸に迫るものがあり、このタイミングで本書に出会えて本当に良かったと思う。

2019/04/29

感想・レビューをもっと見る