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高校事変 (角川文庫)

高校事変 (角川文庫)

高校事変 (角川文庫)

作家
松岡圭祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-05-24
ISBN
9784041083956
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「高校事変 (角川文庫)」のおすすめレビュー

ミリタリーファン必読! 松岡圭祐が生んだ“史上最恐のダークヒロイン”が、日本社会の闇に立ち向かう!

『高校事変 II』(松岡圭祐/KADOKAWA)

「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「特等添乗員α」「水鏡推理」…。どうして、松岡圭祐が描くヒロインたちは皆、こんなにも魅力的なのだろう。容姿端麗、頭脳明晰。瞬く間に解決されていく数々の事件。読者たちはページを読む手を止めることができず、気づけば、松岡が生み出す世界にのめり込んでしまう。

 そんな松岡の新シリーズ「高校事変」を、もうあなたは手にとっただろうか。この作品に登場する、女子高生・優莉結衣がもたらす衝撃は、あまりにも大きい。「史上最恐のダークヒロイン」とでも形容すれば良いだろうか。松岡圭祐といえば、「人の死なないミステリー」をイメージする者も多いだろうが、この作品は正真正銘のバイオレンス小説。ミリタリーファンの間で大好評のシリーズなのだ。

 このシリーズのヒロイン・優莉結衣は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はないが、17歳になった今でも、常に警察や公安から目をつけられている。第1巻では、結衣の通う武蔵小杉高校に、総理大臣が…

2019/7/27

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コミックス『高校事変 V』発売! 映像化企画が進行中

『高校事変 V』(松岡圭祐:原作、オオイシヒロト:漫画/KADOKAWA)

『高校事変』(松岡圭祐/KADOKAWA)

■原作も3月に新章スタート! 国内配給大手が映像製作を検討  2月3日(金)にコミックス『高校事変 V』(松岡圭祐:原作、オオイシヒロト:漫画/KADOKAWA)が発売になった。原作小説は昨年2022年3月に刊行された12巻で大団円を迎えていたが、今年3月に『高校事変 13』として新章がスタートする予定だ。再始動を意識してか、巻数表記がこれまでローマ数字からアラビア数字に変わっている。

 原作10巻で映像化依頼殺到と告知されたこの「高校事変」シリーズであるが、国内配給大手の映画会社が3年間検討したのち、現在は別の国内配給大手が製作を検討しているとのこと。海外の映画会社からも問い合わせが相次いだようだ。ファンからはアニメ化の要望も多々寄せられている。なかなか実現しないのは、最初の国内配給大手でも脚本の吟味が重ねられたこと、よりよい作品を目指すことなどが理由にある。誰が優莉結衣を演じるのか? 乞うご期待である。

文=映画ライター 永村信

2023/2/3

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「殺したんです。生きるためです」施設への見学の道中に異変が…/ 松岡圭祐『高校事変Ⅲ』⑧

超ベストセラー作家が放つバイオレンス文学シリーズ第3弾! 前代未聞のダークヒロイン・優莉結衣が、シリーズ最強の敵、戦闘能力の高い元・軍人たちを相手に大活躍する…!?

『高校事変III』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 角間が妙な顔になり、カバンからタブレット端末をとりだした。画面にタッチすると、名簿一覧が表示された。「中学部か。入学候補者は全員、私が直接訪問することになってるんだが」

 助手席の倉橋が振りかえった。「健康育児連絡会のほうでも、そんな話はきいてません。どこの推薦だろうと、うちを通すはずですが」

 タブレット端末の画面に指を滑らせながら、角間がつぶやいた。「優莉。優莉……。ないな」

 結衣も画面をのぞきこんだ。中学部名簿、ヤ行の欄は、山本の次が横井になっていた。優莉凜香の名は見あたらない。

 当惑をおぼえる。妹の動向を知りたくて見学にでかけたのに、学園長も橋渡し役も関知していないようだ。

 ふいに倉橋が声を発した。「おや。なんでここに入るんですか」

 クルマはいつしか公道を外れ、工場らしき敷地へと乗りいれていく。照明は消灯し、辺り一…

2019/11/19

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高校事変 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

理屈抜きのアクション物。作中でも度々言及がある、ダイハードやトイソルジャーといったハリウッド大作を意識してのか、爆発や銃撃戦がとにかく派手で、リアリティーよりも、スカッと悪者退治する爽快感重視。この作品ならではの特徴として、ヒロイン結衣の人物像が挙がるだろうが、それ以上に、校内にある備品を駆使して、危機的状況を乗り切る、アイデアの面白さだったり、テロリスト側の動きを読んで動く駆け引きといった、頭脳戦の描写の細かさが効いた。実現性はともかく、説得力を生んでいる。続編も出たばかりのようなので、読んでみよう。

2019/07/28

starbro

新型コロナウィルス対策購入シリーズ第十四弾、以前から気になっていた松岡 圭祐、初読です。女子高生が主人公なので、「セーラー服と機関銃」のノリかと思いきや、かなりハードなJKアクション・エンタテインメントでした。優莉 結衣のキャラクターは、大変魅力的です。最近仕事で、頻繁に武蔵小杉に出没しています(笑)続いてⅡ巻へ。トータルの感想は全六巻読了後に。 https://promo.kadokawa.co.jp/matsuokakeisuke/

2020/04/24

海猫

高校が突如武装勢力に乗っ取られ一人反撃を開始する女子高生、という映画やライトノベルでありそうな話。が、作中で登場人物がダイ・ハード系の映画や中二病的妄想を揶揄する台詞を言ったりする。実際、安易に定番のアクションものをなぞった内容にはしていない。また、舞台背景を現実に沿ったものにしてあり、高校に総理大臣がいる状況も作り込んである。その上で暴力描写がキツめで「事変」が起こると高校生らが、容赦なく殺されていくので生々しい。そんな中黙々と戦うヒロインが頼もしい。荒唐無稽感がなくもないが、とにかく一気に読めた。

2019/06/09

三代目 びあだいまおう

圧倒的!まさに松岡圭祐本領発揮です!圧巻の戦闘描写、蘊蓄の数々、大はまりした千里眼シリーズを彷彿とさせます!主人公結衣は、未曾有のテロ事件を起こした半グレ軍団リーダーの娘。国民全ての白眼に晒されながらも高校に通う女子高生。支持率向上を目論み総理大臣がその高校を極秘訪問することに。突如武装集団が校内に侵入、阿鼻叫喚の凄惨な殺戮シーンが序盤で始まる。占領下となった高校では数百人の生き残り人質が。幼き頃から叩き込まれた戦闘スキルを発揮し打開を図る結衣の行動。微塵も止まらぬ躍動に松岡圭祐フリーク大興奮です‼️🙇

2020/04/12

青乃108号

総理大臣訪問中の高校に立て籠る武装勢力に立ち向かう女子高生1人。卓越した戦闘能力と知識でもって圧倒的勢力と勇敢に闘う。物語は読み手の期待を裏切らず見せ場満載で最後まで突っ走る。映画ダイ・ハードを思わせる展開ながら、その映画自体を茶化す余裕まで見せられニヤニヤしてしまう。ダイ・ハードにはなかったドローンの執拗な攻撃に悩ませられながらも、1人また1人と敵を倒す彼女。事件の首謀者と対峙した時彼女の取った選択は。これは面白かった。続編もびっくりする程沢山出ているようで、もう一冊くらいは読んでも良いかなと思う。

2023/07/20

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