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溺れる女 (角川ホラー文庫)

溺れる女 (角川ホラー文庫)

溺れる女 (角川ホラー文庫)

作家
大石圭
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-08-23
ISBN
9784041085653
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――彼と出逢ってしまったのが、 悲劇のはじまり。 『アンダー・ユア・ベッド』『呪怨』『甘い鞭』の大石圭、最新作。 著者渾身の「イヤミス」ならぬ「イヤラブ」小説。

『溺れる女』(大石圭/KADOKAWA)

 わたしが江口慎之介との交際に同意した数日後に、わたしたちは渋谷の洒落たカフェで待ち合わせた。

 大学に通う時のわたしはいつも、トレーナーにジーパンというような飾り気のない格好をしていた。それでも、あの日は精一杯のお洒落のつもりで、踝までの丈のふわりとしたワンピースを身につけた。足元もいつものスニーカーではなく、踵の低いサンダルにした。

 化粧をしてみることも考えなくはなかった。けれど、結局、化粧はせずに出かけた。あの頃のわたしは、ファンデーションやアイシャドウどころか、リップルージュさえ持っていなかった。

 いっぽう、彼のほうは男性ファッション誌から抜け出てきたような格好をしていた。あの日も彼の耳にはピアスが嵌められていたし、女のようにほっそりとした指ではいくつかの派手な指輪が、襟元では華奢な革ひものネックレスが揺れていた。

 江口慎之介は長くて細い首…

2019/9/14

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絶えず飢えているわたしの肉体…40キロの体重に焦ってトイレへ駆け込むも/ 大石圭『溺れる女』⑦

――彼と出逢ってしまったのが、 悲劇のはじまり。 『アンダー・ユア・ベッド』『呪怨』『甘い鞭』の大石圭、最新作。 著者渾身の「イヤミス」ならぬ「イヤラブ」小説。

『溺れる女』(大石圭/KADOKAWA)

 一博とわたしがラブホテルを出た時には、時刻は午後十一時になろうとしていた。

 いつもそうしているように、今夜も一博がタクシーでわたしを世田谷区にあるマンションまで送ってくれた。

「カズさん、部屋に寄っていく?」

 タクシーを降りる前にわたしは訊いた。

「そうしたいところだけど、あしたも早いから、このまま帰って寝ることにするよ」

 タクシーの後部座席に窮屈そうに座った一博が笑顔で言った。

 一博はいつも午前七時すぎに出社していた。会社を出られるのはどんなに早くとも午後八時ぐらいで、たいていは九時か十時、遅い時には真夜中までオフィスで働いていた。

「わかったわ。それじゃあ、おやすみなさい。また日曜日にね」

 わたしは笑顔で言った。かつてはここまでのタクシー代を支払おうとしたことがあったが、一博が決して受け取らないので、今はそれを口にすることはなかった。

「うん。おや…

2019/9/13

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溺れる女 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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JILLmama

何て読了感の悪い作品なんだ... ダメな男に振り回されて転落していくアラサー女。 頭も良くて真面目だったのに、イケメンで魔性の男に出逢ってしまったが故に、人生めちゃくちゃ。 半分くらい性描写で疲れました...。

2019/09/27

ゆき姫

どんなことでも溺れることはある。自分にない魅力を持つ人ならば自然と惹かれてしまう。男と女だもん。いろいろあるよね。でも、昔痛い思いをした奈々ちゃんなら慎之介と再開してはダメだったね。奈々ちゃんは、本当に残念。慎之介は、最後まで本当にクズ過ぎて最悪だった。出会いって本当に重要だし、大切。

2019/10/29

MINA

大石圭の紡ぐ物語には何かしら寄り添える気がするから、好きなのかなって思う。絶対に大半は図書館には置かれないから買うしかないのだけれど(笑)官能小説のような背徳感背負ったエロ、なんていうだけでは決してなく。爛れた描写も毎回当の人物は大概堕ちきって悲惨なことが多いのにも関わらず、どこか綺麗で惹かれる。愚かしく自業自得なんだけど、愛せるし彼らの哀しみや逃げ場のないやるせなさを伴う情景がずっと自分の中に蓄積されていく。今作なんて現実世界でもきっとどこかで同じような悲劇が起こってるのかもしれない、と考えさせられる。

2019/09/19

Mayrin

タイトルどおり、溺れる女でした。どういったところがホラーなのか、よくわからない。ほとんど官能小説。

2019/09/08

JKD

生真面目で優等生で努力家で意思が強くしっかりものの奈々はちゃらんぽらんで気まぐれで無責任で能天気なイケメン元カレに出会い再びどこまでも溺れていく。バラエティ番組で時折見かけるクズ男なのになぜ付き合うのか?という疑問がこの本で理解できそうな気がしました。

2019/09/06

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