KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

こわい本10 顔 (角川ホラー文庫)

こわい本10 顔 (角川ホラー文庫)

こわい本10 顔 (角川ホラー文庫)

作家
楳図かずお
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-02-22
ISBN
9784041089996
amazonで購入する Kindle版を購入する

こわい本10 顔 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

keroppi

第10巻のテーマは「顔」。美しい女性の顔が壊れていく怖さ。恐れ慄く顔。威圧する顔。表面の顔に隠れた真の顔。楳図さんの後書によると登場人物がどんな表情を見せるかで伝わる恐怖はまるで違ってくるという。収録作「おそれ」には会心の恐ろしい表情があるそうだ。あのカットの表情かな。そして、「漫画家たちの戦争」にも収録されていた「死者の行進」も収録されていた。戦場での顔は怖いものだ。

2022/03/05

鱒子

ホラーが苦手なわたしが楳図かずおさんに惹かれるわけは、恐怖の中にある美しさとユーモアなのだと思います。10巻目は「顔」がテーマ。表紙の「偶然を呼ぶ手紙」まさに恐怖、美しさ&ユーモアが混在しています。「谷間のユリ」悲しき名作!

2022/03/16

ぐうぐう

顔を主題とする『こわい本』第10巻。一見、「顔」を「美」と替えても通用しそうな話のように思えるが、やはりここには「顔」でなければならない楳図かずおの強いこだわりが伝わってくる。本書に出てくる人物達の、美しさに翻弄されるのではなく、なぜ自分はこの顔なのか、もっと言えば、なぜ自分は他人とは違った顔をしているのか、という惑い、嫉妬、あるいは恐れが事件を起こしている。また、あとがきで楳図が述べているように、顔へのこだわりはそのまま恐怖演出へのこだわりと直結している。よって美であれ醜であれ、楳図が描く顔は怖いのだ。

2023/06/23

あたびー

「偶然を呼ぶ手紙」むかっ腹を立ててデタラメの宛名に呪いのような手紙を出したら届いてしまった!そこから始まる悲劇に翻弄される少女。初めて読んだのでハラハラドキドキしました。「おそれ」美しい姉は階段から落ちて見にくい顔になり、心も捻くれていった。妹だって充分すぎるほど可愛いのに。無視されていたというのは彼女の勘違いだったのかな…「谷間のユリ」控えめな容姿を気にしすぎる女性。遠くから見つめるだけで満足だった男性にある日恋人が…哀しい話です。

2022/03/10

チューリップ

最初の女性主人公の3編が顔に纏わる話なんだけどそれぞれ違う方向に怖くて面白かった。偶然を呼ぶ手紙が一番ハッピーエンドだった。所謂美人ではないけれど心のキレイな人が本人に本当に向けて言ったわけではない、あてずっぽうだったのに当てはまってしまった悪意の言葉で不幸になっていくのはやりきれなかったので婚約者もいい人だし死んだりしなくて良かった。おそれの妹が精神的に怖かった。

2023/01/17

感想・レビューをもっと見る