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木曜日の子ども (角川文庫)

木曜日の子ども (角川文庫)

木曜日の子ども (角川文庫)

作家
重松清
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-21
ISBN
9784041113073
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木曜日の子ども (角川文庫) / 感想・レビュー

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となりのトウシロウ

40歳を過ぎて独身の清水が14歳の息子晴彦がいる女性と結婚する。晴彦は中学校でいじめにあっていて結婚を機に旭ヶ丘に引っ越し暮らし始めた。旭ヶ丘では7年前に給食に毒薬を混入させクラスメイト9人を殺害した事件の犯人上田が住んでいた住宅地。晴彦はその上田に似ていると噂される。やがて不審な事件が起こりだす。後半のプロットはイマイチ。子どもが他人を殺し、自分を殺すという心理的な恐ろしさが先に立ち、ウエダサマ達が発する言葉の意味が理解できない。良い父親とは?子どもを理解する難しさが描かれた重松清の異色ホラー的作品。

2024/01/20

カブ

前半は中学生の子連れ再婚の妻と新しい家族を築き、父になろうと懸命に頑張る主人公の姿を応援している自分がいた。後半になるにつれ、感情が付いていかなくなる。なんなんだこの話は。怖かった。

2022/03/30

ピース

結婚した相手には中学生になる子供がいた。この子供といかにして距離を縮めようかと悩む。ところがこの子にはとんでもない闇があった。更には7年前に同じ中学で無差別殺人をやった者と接触していた。この人物は怪しげな新興宗教の教祖のような人物だった。人の命をオモチャのように扱いもて遊ぶ様子は極めて不快だった。それでも最後はこの人物から救い出したんだよね。

2022/06/24

一笑

重い、あまりにも重いお話だった。嫌いないじめの話もあり途中でやめようかとも思ったけれど、大好きな重松さんの作品なのでなんとか最後まで読み切った。14才の中学生の息子を持つ女性と結婚した40代のお父さんとその息子の物語。給食のスープに毒を仕込み9人の同級生を殺害した上田、犠牲者のひとりであるにも拘わらず上田を神と崇める高木、常識的には理解できない子ども達?が登場する。わかるようでわかりたくない悲惨な物語。ついついネットで私が生まれた日が何曜日なのか調べてしまった。そしたら水曜日だった。これも困ったぞ。

2023/04/17

コージー

★★★★☆新しい家庭を築いたある一家の身の回りに起こる、不可解でおぞましい事件を題材にした小説。7年前に中学校で起きた学生9人の無差別毒殺事件から端を発する。犯人はクラスメイトの上田祐太郎。7年後のいま、彼を崇める若者達が日常の世界に溶け込み、世界を終わらせようとしている。少年事件が取り沙汰されるようになってから、似たようなシナリオの作品は世にたくさん出ているだろう。この作品もそのうちの一つだが、(読んでいる間だけだとしても)身の回りの大人や子ども、家族への信頼も揺らいでしまうほどの影響力を持っている。

2022/08/31

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