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それでも空は青い (角川文庫)

それでも空は青い (角川文庫)

それでも空は青い (角川文庫)

作家
荻原浩
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-11-20
ISBN
9784041115305
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ジャンル

それでも空は青い (角川文庫) / 感想・レビュー

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単行本で読了済みなのをすっかり忘れ、大好きな荻原さんの文庫が出るぞと張り切って購入したので、文庫でも再読しました。今読んだら『あなたによく似た機械』が1番良かったです。

2021/12/22

となりのトウシロウ

さらっと読めて心にじんわりくる7つのお話からなる短編集。それぞれが色んな人づきあいを多彩に描く。中でも印象に残ったのが、「僕と彼女と牛男のレシピ」。バーテンダーの上林と7つ年上の看護師の彼女と彼女の息子ウシオのお話は、プッと吹き出しそうになるもジンワリくる。もう一つは「人生はパイナップル」。じいちゃんとその孫のぼくがじいちゃんに野球を教えてもらいながら、じいちゃんが台湾で過ごした人生が描かれる。巻末の中江有里の解説も良い。どんだけ曇っていても、雨が降っていても、見えないけれど厚い雲の上には青い空がある。

2023/06/30

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/01/post-0c69-1.html 新たに読んだのですが、以前書いた記事をリンクさせます。

2022/10/17

ふう

7話の短編集。野球選手、アンドロイド、シングルマザーや双子、何と幽霊までが登場する独立した話です。展開が読めそうで、おっとそう来たかというところが荻原氏らしいですね。生きているといろいろなことがあって、いいことよりそうじゃないことの方が多いかもしれないけど、それでも空は青い。そっと手をさしのべてくれる人、寄り添ってくれる人がいると思わせてくれます。わがままな好みで言うと少し物足りなさを感じますが、こんな小さなドラマがわたしたちの日常かもしれません。

2021/12/02

mayu

ほっこりするお話あり、ちょっと不思議なお話もあり、彩豊かな短編集。人生、思い通りにいかないことも多い。気持ちがうまく伝わらずすれ違うこともある。それでも、上を見上げてみたら青空が広がっている。たとえ雲におおわれて見えない日があったとしても、その向こうには青空があるはず。そう信じて、今出来ることをしてみよう。そんな力をくれるのは全編共通。閉ざされていた牛男の心がだんだん開かれていく「僕と彼女と牛男のレシピ」、予想外の結末に驚いた「あなたによく似た機械」が印象に残った。

2023/02/19

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