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アナベル・リイ

アナベル・リイ

アナベル・リイ

作家
小池真理子
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-07-29
ISBN
9784041115466
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ジャンル

アナベル・リイ / 感想・レビュー

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starbro

小池 真理子は、新作を数十年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。著者の最新作は恋愛幽霊譚、雰囲気は味わいましたが、傑作ではありません。「アナベル・リイ」が、エドガー・アラン・ポーの詩だとは思いませんでした。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/8148

2022/08/14

パトラッシュ

あまりに激しい愛に嫉妬した天使に殺されるアナベル・リイを舞台で演じた千佳代は、実生活でも男では飯沼を、女は悦子を愛した。飯沼と結婚し悦子を親友にできて幸福の絶頂にあったが、ポーの詩と同じく急死してしまう。魂が引き合うほど愛したかったのに引き離され淋しい墓に埋葬されてしまった千佳代は、死霊となって悦子の前に現れる。飯沼に気のあった多恵子と順子を消し去り、自分が愛した2人を結びつけて無念を晴らそうとしたのか。ただ、明らかに妊婦である装画は飯沼の子を産めなかった千佳代の肖像であり、悦子の妊娠を許さなかったのだ。

2022/11/02

ちょろこ

淡い、美しい一冊。居る、ずっと居る。怯える、震える。その繰り返しの瞬間を淡く美しく表現した怪奇の世界。ちょっとした情景描写がスッと沁み込んでくるのを味わえる。そしてスッと背筋に入り込む微風のような怖さ。もう静寂と共にその世界しか存在しないような感覚にさせられる。無邪気だった彼女の心が見えた時、今度は仄かなせつなさがスッと胸を撫でる。これが彼女なりの想いの漂わせ方、遺し方、縛り方なんだな…と。まるで有終の美を飾るかのような微笑みを感じ、扉を閉めるしかない抗えない恐怖と美で落とし込んでくる読後感がたまらない。

2022/09/27

とん大西

湿っているようでいて渇いているようでもあり…。なんとも気だるい読み味。が、それはそれで嫌いじゃない。若くして病死した知佳代の亡霊。恐怖ではあるが、同時に淡く儚く甘美すら招く。悦子が手にした幸福と不幸。年月を経て恐慌は妖艶に昇華する。

2022/10/01

のぶ

物語は1978年に始まる。語り部は悦子という女性。悦子はアルバイト先のバーで、女優志願の千佳代という若い女性と知り合う。千佳代には飯沼というライターの恋人がいた。千佳代は所属する劇団で、「アナベル・リイ」という演目の舞台で主人公の代役としてデビューする。千佳代は飯沼と入籍して間もなく、突然病に倒れ、そのまま他界してしまった。それからしばらくすると、千佳代の亡霊が現れるようになる。これが前半の粗筋。全体を通して文章は小池さんらしい世界を醸していたが、話の展開が冗長で退屈な時間が続いた。次作に期待したい。

2022/08/13

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