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余白の迷路

余白の迷路

余白の迷路

作家
赤川次郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-12-19
ISBN
9784041121559
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余白の迷路 / 感想・レビュー

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よつば🍀

主人公は70歳の三木忠志。妻を50代で亡くし、訳あって義理の娘と二人暮らし。関係は良好で、日課は図書館通い。平穏で悠々自適な暮らしを送っていた三木だが、近所でホームレス殺人事件が起きた事で、穏やかだった日常にさざ波が立ち始める。近くに住む16歳の女子高生・早織と共に事件の調査を始め、真相が明らかになっていく。赤川次郎さんなので、殺人事件が起きても凄絶な描写はなく、軽めのタッチで読み進められる。ミステリーと言うより、家族の物語といった趣だが主人公の三木に好感が持てた。ミステリー初心者や若い世代の方にお薦め。

2024/01/07

ゆっき

図書館通いが日課の70歳の三木と学校に行けずに図書館で時間を潰す女子高生の早織。ひょんなことから二人でホームレス殺人事件の調査をすることに。70歳なのにフットワークが軽く、家族思いで名探偵の三木を尊敬。いろいろ話が広がりすぎて消化不良。殺人事件の犯人には拍子抜け。良くも悪くも安定の赤川次郎作品でした。

2024/01/25

なな

爽香シリーズ以外で久しぶりに赤川さん作品を読んだけど面白かった。少しタッチが違うような?また他の作品も読みたい。

2024/01/20

hirokun

星3 赤川次郎さんは、私の学生時代から小説を書いていらした方で図書館の予約数にも相当の数が入っていた。さてこの作品についてですが、推理小説というより私にとっては何か家族小説のように感じた。主人公の年齢は70歳という設定で、普段の生活ぶりにも親近感を覚えながら読めた。極めて読み易い文章で一気読み。私の若い頃に主人公のようなロマンスはなかったが、今までの生き方を振り返るような時間を与えてくれた。

2024/01/31

kum

図書館通いが日課の70歳三木。16歳の高校生早織や女性記者たちと出会い、さらには家族の問題もあれこれ起こり日々が一変する中で奮闘する三木の姿が微笑ましい。実も義理も関係なく娘たち(時々息子)を気遣い、高校生への態度も正直で誠実でかわいらしい。そしてみんなのいいところや頑張りをよく見ていて、必要な時にはそっと背中を押す。歳の離れた友達と呼ばれたり、みんながそばにいたくなる理由がよくわかる。70年生きていたら三木の言うように「たくさんの恥やつまずき」もあるだろう。でもそれこそが人生、それだから面白い。

2024/02/29

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