理想の夫 (角川文庫)
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理想の夫 (角川文庫) / 感想・レビュー
buchipanda3
19世紀末のロンドン社交界を舞台としたワイルドの戯曲。前に映画化されていたことを思い出したので、そのキャストを頭に浮かべて読んでみた。主に4人の男女の関係を巡る物語で、配役も悪女など明快で至ってシンプルだが、ハラハラさせる展開もあり楽しめた。各人のセリフも読ませる。中でも独身貴族のアーサーは初登場時の描写の通り、人生をもてあそんでいる洒落者であり、加えて実直な態度もさらりと見せるスマートぶりが良い。当時の風潮は現代では古めかしさもあるが、理想の形という表面的なものに囚われないことの意味は今も同じと思った。
2022/01/27
qoop
夫を偶像化し現実の姿を受け入れない妻を描きながら、物語は夫とその友人、悪女の三人を中心に進む。現代的な目線で考えると主題をめぐる展開は迂遠だし人物像も定型に留まりはするのだが、機知に富んだスラップスティックとしての面白みは損なわれない。ホモソーシャルな世界観は著者だからということではなく、時代性だと感じた。不在のうちに物語が進む白痴美の化身をヒロインに据える点もまたそうなのだろうか。
2022/02/01
T66
Penguin reader で読んだけど全く楽しめなかったので、日本語版を。結果的に、ストーリーはわかったけど、楽しめた方いうと、どうかなーという感じ。まあ好き嫌いがあるので仕方ないのだろうけど、私には「台詞の美しさ」は分かりませんでした😥理想の夫、理想の結婚とは、うまく行くための少しの嘘が必要ってことなのかな、と学んだ。図書館本
2022/05/14
あくび虫
好みのど真ん中を撃ち抜かれました。なんて素敵。なんてお洒落。言葉の一つ一つがすべて好き。
2022/02/06
80000木
めっちゃおもろいやんこれ。メイベルかわいー
2022/05/02
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