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セレナーデ

セレナーデ

セレナーデ

作家
Uru
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-06-15
ISBN
9784041122471
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他者との関わりのなかで自分を知る。自身の曲を元に書いた光射す短編集『セレナーデ』Uruインタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』8月号からの転載になります。

「あなたがいることで」「プロローグ」「それを愛と呼ぶなら」……。シンガー・ソングライターUruの歌はどこか背中に響いてくる。自分でも気づかなかった奥のほうにある痛みを探りあて、うしろからそっと手を当ててくれるようなやさしい響き、歌詞のなかの言葉――。聴いてくれる人にさらに寄り添いたくて「ひとつの試み」をしたのはライブのときだったという。

(取材・文=河村道子)

「歌う前に、その楽曲からイメージして書いた物語を読めば、より入り込んでいただけるかなと。私自身もライブで物語を朗読したことによって、その世界により深く入って歌うことができたんです。そこから一編、一編、書いていくようになりました」  そのとき朗読をしたのが、「鈍色の日」を元に生まれた掌編。Uruさんが初めて書いた物語は3つの短編を収めたこの一冊のまんなかにある。 「“鈍色”という色から想像していきました。どこにも出かけなかった休日の夕方、とてつもない孤独感を抱えたことがあって。そこから四方を壁に囲まれた空間を書きたいなと思ったんです…

2022/7/8

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セレナーデ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ツン

セレナーデ。TLだと、まずは相手の話を聞いて、確認したら?と思うのですが、この主人公たちはちゃんと相手の話をまずは聞いていたし、自分の秘密も最初は言えなかったけど、ちゃんと伝えることができていました。鈍色の日、uruさんにもこういう時があったのかなと思いました。一応、曲を流しながら読んだけど、そうしなかったとしても、そう言われてみると、なんなuruさんっぽい。そんな印象を受ける作品集。文章まで書ける人だったんですね。

2022/09/05

ウッディ

儚い歌声が魅力のシンガーUruさんの小説。表題作はありきたりな気がしたが、意図せず不老不死の身体を手に入れてしまった女性を描いた「しあわせの詩」が印象的だった。息子が成長し、夫が年老いても自分は若いまま変わらない不自然さ故に、家族と離れ、友人を作らず、一人で暮らすことを選んだ女性の苦悩。誰かと親しくなって、一定期間過ごすと、自分の秘密を知られてしまうから友達もできず、家族の老いや死を受け入れなければならない、誰もが憧れる不老不死をそんな孤独として描いたUruさんの感性に、多くの人が惹かれるのかもしれない。

2022/10/12

ゆのん

献本で頂いたデジタルプルーフ。3編の物語の全てがとても良かった。『しあわせの詩』は世にも不思議な物語にありそうなちょっと怖くて、切ない物語。『鈍色の日』はとても短い中に主人公の感情が溢れていて読んでいるこちらも息を詰めて読んでしまった。『セレナーデ』は是非とも映像化して欲しい。10代の恋愛としては少し大人びていると感じたが『青春』を凝縮したような物語で、場面が鮮やかに脳裏に描けた。献本として頂いておきながら、あまり期待していなかったが非常に素晴らしい一冊だった。

2022/06/07

b☆h

当選し、初めてのデジタルプルーフで読んだ。〝当たり前にある幸せ〟が、如何に当たり前じゃないかを思い出させてくれる二つの物語。特に『しあわせの詩』が良かった。後悔ないようにしようと思うのは、確かに漠然とではあってもいつか死ぬことが分かっているから。〝不老不死〟が手に入る薬を奪い合う話とかもあるが、個人的にはずっと要らないと思ってきた。老いを隠したい、無理矢理止めようとする人も多いけど、余りに年齢と見合わないのは不気味ささえあるし、皺があっても綺麗な人もいる。なかなか難しいが、そんな歳の重ね方をしたいと思う。

2022/06/06

うっちー

1話目は面白かった

2022/10/14

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