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火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫)

火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫)

火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫)

作家
原浩
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-11-22
ISBN
9784041127445
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火喰鳥を、喰う (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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オーウェン

横溝正史のミステリー&ホラー大賞の作品だけど、巻末にある通り怖いと思える場面がない。 一応ホラーだろうなと思える描写はあるが、表面的なだけで心底という恐怖は感じなかった。 物語の入りは悪くなく、戦争によって死んだ死者の日記が見つかり、その死者の墓が荒らされ、徐々に登場人物たちの周りが侵食されていくという展開。 表紙の火喰い鳥はインパクトあるが、章ごとの終わりが脅かすだけで、次に繋がらないのは意味があるのかどうか不明瞭。 ラストは悪くないだけに、後の作品に期待といったところ。

2023/12/20

キナコ

怪異というか、個人的にはSFに近いかな。いわゆるパラレルワールドな感じ。叔父が戦争で亡くなったはずなのに、もし生きてたら…少しずつおかしくなっていく世界。誰の発言が正しくて、誰が間違っているのか。ヒヤリとしたホラー感。明確には書かれていない、死後の叔父の亡骸など、深読みが出来る部分が多く面白かった。何が正しいといえるのか。初の作者であったが、今後も期待。

2023/09/17

シキモリ

単行本の頃から気になっていた作品。ホラー小説は普段読まないが、本書は<横溝正史ミステリ&ホラー大賞>受賞作ということもあり、てっきりホラー寄りのミステリー小説だと思っていたら、実際はホラー寄りのファンタジー小説だった。ホラーなのに怖くないという選評もあったようだが、確かに頷けるものがある。それはミステリー仕立ての淡々とした筋運びの所為かもしれないし、戦死者の怨念という重厚なテーマが後半で有耶無耶になった所為かもしれない。賛否両論ありそうなラストだが、ファンタジーは何でもありと言ってしまえばそれまでだろう。

2022/11/20

魅乃乎minoco19860125

#火喰鳥を、喰う #原浩 #読了 もうひとつの別の次元がこちらの世界を喰う話。。。 けど、なんていうかな、、、全く別次元になってしまうってオチか。。。

2023/11/04

ひろ

太平洋戦争で戦死した大叔父の日記が発見され、日常が侵されていく。続く異常な出来事の根源が何かわからず、不安定なままで置かれる。挟まれる悪夢が加速させる。ミステリなのかホラーなのか。謎を抱えたまま読み進め、中盤で明らかになる物語の構造。予想外の切り口で面白かった。一見すると分離しそうな要素が、巧みにまとめられている。読み始めに想像していたものとは違ったけれども、意外性を楽しめる作品だった。

2023/08/15

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