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君の教室が永遠の眠りにつくまで

君の教室が永遠の眠りにつくまで

君の教室が永遠の眠りにつくまで

作家
鵺野莉紗
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-12-06
ISBN
9784041131176
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君の教室が永遠の眠りにつくまで / 感想・レビュー

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雪紫

正義の反対は別の正義とは良く言うが、ここにあるのは子供ならではの悪意じゃない。正義と思い込んだままの悪意が塗れていて凄い閉塞感にかられるものの、そこに潜んでたのは負の感情とトラウマに縛られたまま歳重ねただけの子供の執着。トラウマを糧にした成長、そして憎まれてることはその分想ってくれるということであり、それを体現したこれはかなりのイヤミスと言うしかない。選評にあるように第1部が良かった分、それ以降(閉塞感が増えてきたのもあって)少しトーンダウンしたけど愛憎百合として見るなら・・・ええ、めっちゃ刺さってます。

2023/01/03

寂しがり屋の狼さん

『このクラスで生きていてはいけない人間がいます』二人の少女をめぐる運命の【百合】、驚愕の【ミステリー】、戦慄の【ホラー】📖中盤からの驚きの展開に一気に引き込まれました(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

2023/04/02

ひらちゃん

ミステリ&ホラー。第一部で漂う世界感は不穏で街を覆う厚い雲のよう。第二部でがらっと変わる未来は唐突でやや拍子抜け。というのも近未来と技術と過去が、夢によって曖昧な描き方だったからだろうか。百合まではいかないかな。もうちょっと練られていたら楽しめたかも。

2023/03/07

にいたけ

儚げなモノトーンぽい表紙が気になり手にとる。横溝正史ミステリ&ホラー優秀賞だった。次々と人が消えていく北海道の町。友人との関係を修復するために先生と立てた計画。謎めいた新担任、徐々にまとわりつく不穏な空気、追い詰められていく圧迫感。しかし、物語は安易な想像の遥かに上にあった。個人的には「リング3部作」のような展開。ミステリとしては犯人は朧気にわかるしホラーとしては飛びすぎてる「え!」という感覚味わいたければ超おすすめします。賛否あるけど😅

2023/04/21

tenori

ホラーでミステリーSF。青春ものと社会風刺と若干の百合要素。色々と詰め込みすぎた嫌いが。虐めをテーマにした作品は数多くある中で、成長した大人が過去に受けた虐めの復讐を相手の子供に向ける異常性には愕然とするものがあった。子供は無垢さゆえ加減なく無遠慮に何か(誰か)を傷つける。その残虐性を大人の仮面の下に潜ませたままの者はいるだろう。描きたかったのは「子供と大人の境界線」か。辻褄が微妙な展開もあり全体的に散漫な印象になってしまった。デビュー作ということで、今後に期待。

2024/01/25

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