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四日間家族

四日間家族

四日間家族

作家
川瀬七緒
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-03-01
ISBN
9784041134504
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自殺志願者たちが赤ちゃん誘拐犯に!? 炎上騒動を逆手に取った逆転サスペンス!『四日間家族』川瀬七緒インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年4月号からの転載になります。

 「これは、悪意を使って悪党を倒す話なんです」  川瀬さんの言葉どおり、『四日間家族』に登場する4人は到底善人とは言いがたい。主人公の夏美は、町おこしにかこつけて田舎町に入り込み、地域の男たちをたぶらかすサークルクラッシャー。あちこちで恨みを買い、今やヤクザに追われる身だ。長谷部は、骨の髄まで男尊女卑が染みついた60歳。経営していた町工場が潰れ、借金まみれになっている。スナックを営む千代子は、強欲な老女。コロナ禍でもこっそり店を開け、常連の老人たちを感染死させたとして遺族から賠償金を求められている。高校生の陸斗は、何も語ろうとしないが、生意気でつかみどころがない。そんな4人がネットで知り合い、集団自殺を企てるところから物語は一気に加速していく。

取材・文=野本由起 撮影=冨永智子

「彼らは悪人とまでは言えないものの、不愉快な人たち(笑)。年齢はバラバラですが、社会に馴染めず生きづらさを抱え、他人に本心を触らせない人たちの集まりです。特に夏美なんて、人を陥れることに喜びを感じる嫌…

2023/3/7

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四日間家族 / 感想・レビュー

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パトラッシュ

拾った捨て子の親を探す物語は昔から数あるが、そこにSNSの怖さと利便性を加えてドラマチックな展開に仕立てている。4人の自殺志願者が子捨ての場面に遭遇し、そこから追われてたちまち正体を暴かれて必死に逃走する状況はサスペンスに満ちている。逃げ回っているばかりではいられないと逆襲をかけ、相手の正体を探るうちに人身売買組織の存在が浮かび上がるなど、やられたら倍返しするドラマが小気味よい。いつの間にか自殺話は消え失せ、自分勝手に生きてきた彼らが小さ二の地を守るため奔走する、疾走感に満ちたエンタメとして成功している。

2023/11/12

ひさか

2023年3月KADOKAWA刊。書き下ろし。ネットで知り合った集団自殺志願の四人が協力して、赤ちゃんを救いだすという展開。それなりに個性的な四人だが、なかでも夏美さんのマニアックな知識が、展開をひっぱる部分が大きく、バランスが悪い。謎も多い彼女に頼り過ぎな感もあるが、大団円なラストが良い。

2023/04/28

美紀ちゃん

4人の性格が悪すぎてイライラしたが赤ちゃんと出会ってからハラハラして一気読み。すごいこのチーム。最近の赤ちゃんミルク!ドリンクのように完成された状態で売っていて常温で飲めるとは!お湯や煮沸の道具などが必要で人肌に冷ましたり手間暇かけて準備したのに、最近のは一瞬で飲める状態って神すぎる。ミステリー要素もありサスペンス要素もあり、想像以上に面白かった。初めはクズみたいな性格だった4人が、ラストは例えるなら「セーラー服と機関銃」みたいな爽快さで、感動した。映画になることを期待。良い話だった。また4人で会いたい!

2023/04/22

いつでも母さん

有り得ない・・と断言出来ない怖ろしさがあった。年齢もバラバラなこの4人に不安と嫌悪感と恐怖、そして忘れていた優しさと希望。映画で見たような疑似家族か?このカバーの写真から想像するのは辛い‥なのに立ち向かう過程が面白くて逃げ場のないこの4人を応援していた。無垢な乳児は守られるべき存在のはず。こんな現実があるとしたら‥人はもう終わってる。ネットを上手く使って結果オーライではあったものの、やっぱり怖くて凄い世界だなぁ(汗)その後の4人がちょっと気になるところだ。

2023/04/08

あっちゃん

最初は登場人物達に共感出来なくてどうしようと思ったけど、赤ちゃんを保護してからのノンストップ展開でドンドン印象が変わって行く(笑)先が気になりページをめくる手が止まらない!正直、考えたら悪人だらけの話だけど何故か読後感は悪くない( ̄ー ̄)

2023/09/24

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