内海の輪 新装版 (角川文庫)
内海の輪 新装版 (角川文庫) / 感想・レビュー
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剥き出しの欲望と短絡的な凶暴性、昭和の犯罪と人間のなまなましさをこっそり覗き見たかったら松本清張で間違いなし。瀬戸内海を臨む景色の美しさと中年の男女が深みにはまる情愛のドロドロが対比される「内海の輪」、肉体の魅力で男を動かし自らの地位を固めていく女のすさまじさを描く「死んだ馬」の2編収録。
2023/10/23
chuji
久喜市立中央図書館の本。2023年5月改版初版。『内海の輪』は「週刊朝日」1968年2月16日号~10月25日号。『黒の様式』第六話「霧笛の町」として連載され1969年5月中編集『内海の輪』表題作として改題し収録されたもの。『死んだ馬』は初出 「小説宝石」1969年3月号。松本清張さんの著作はあまり縁がなかったが、男女の愛憎も描いていたのですねぇ、社会派ミステリーが本領と思っていました。
2023/08/02
デブ
犯人の主人公を追う警察のしつこさに魅力を感じる。 「内海の輪」関西や瀬戸内の風情もよかったけど、遠い昔の新潟の雪に男女の悲しさがあった。 「死んだ馬」タイトルがよく出来てる 中盤そういうことかぁとなって最後にそういうこと!?となった
2023/11/17
い
まさに清張の真骨頂。帯に偽りなし。ノッてるノッてる。 そしてこの作品にこの解説ありの、みうらじゅん。 見とるぞ見とるぞ〜。
2023/07/10
香織
久しぶりに松本清張を読んだ。現実離れしてないサスペンスで、自分だったらどうするだろ…と自然と考えてしまう。松本清張は本を読むきっかけになった作家さんで、やっぱり楽しく読めた。現在ならどんなミステリーを書かれるのかな。
2024/05/26
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