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悪の芽 (角川文庫)

悪の芽 (角川文庫)

悪の芽 (角川文庫)

作家
貫井徳郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-01-23
ISBN
9784041138748
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悪の芽 (角川文庫) / 感想・レビュー

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yukaring

子供の頃に何気なく言ったことがもし大事件の引き金になったら?たくさんのファンが詰めかけるアニコン会場で起こった無差別の連続殺傷事件。死者8名、重軽傷者30数名を出したこの犯人は自らも焼身自殺を遂げる。この犯人が小学校の同級生だったことを知り安達は衝撃を受ける。子供の頃に彼・斎木が虐められるきっかけとなったのは安達のひと言だったのだ。何が斎木をこのような凶行に駆り立てたのか?自責の念から犯人・斎木の人生を辿る安達。そしてたどり着いたのは斎木の抱えていた怒りと絶望。誰しもある心の闇に切り込んだ社会派ミステリ。

2024/03/18

GAKU

こんな世の中だからこそ他人を思いやり、困っている人がいたら手を差し伸べる。そんな気持ちを忘れてはいけないと、あらためて気付かされた作品でした。ただ理由はどうであれ、斎木の犯した罪は赦されるものではない。

2024/04/21

カブ

プロローグの悲惨な無差別大量殺傷事件。犯人はその場で油を浴びて焼身自殺してしまう。なぜそんなことを。誰もがその動機を知りたいと思う。小学校の時の同級生が犯人斎木だと知った安達は、自分たちのいじめがその原因ではないかと悩み、調べ始める。幼い頃のちょっとしたことが原因かも。自分にはちょっとした事でも、相手には重いことかもしれない。人は想像力が必要なんだと考えさせられた。

2024/02/28

てつ

社会派ミステリーを書かせたら当代随一でしょう。本作も例外ではないです。ラストまでは。ただラストは別の意味でいいシーンで終わる。事件は人を悪くするだけではない。いい方向で進化もする。いい小説でした。

2024/02/11

おいしゃん

【2024-46】相手の身になって想像することがどれだけ大切か、という強いメッセージが伝わる一冊。自分が小学校時代にいじめた相手が大量殺人を起こしたことに気を病み、パニック障害になりながら殺人に至る動機を探し回るストーリーだが、そもそもここまで追い詰められるものだろうか…と最初は乗り切れなかったが、真相に近づく過程はなかなか。

2024/03/20

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