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紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 (角川文庫)

紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 (角川文庫)

紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 (角川文庫)

作家
ほしおさなえ
おかざきおか
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-11-24
ISBN
9784041141397
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紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

日本橋から川越という新たな場所に移す紙屋ふじさき記念館。藤崎産業の社員となった百花。一成と同期の社員と記念館の準備を進めていく。もうバイトではない。一社員として、これからも頑張る姿が目に浮かぶ。三日月堂、月光荘との繋がりが広がっていくのかと思ったし、新たな“紙屋ふじさき記念館”の開館したその後を見れないのは残念でならない。吉野雪彦の作品も読んでみたかった。残念が三倍以上という感じ。これで完結は残念だけど、温故知新な物語に温もりと優しさはしっかりいただいた物語だった。

2023/12/16

みっちゃん

ひとはいつか死ぬ。その姿かたちも人となりもいつか忘れられてしまう。でもその言葉や思いが文字として残されれば、いつまでもひとの記憶に留まることもできる。紙はそうやってひとの思いを幾世代にも渡って繋いできた。幼い頃に亡くなった百花の父の娘への思いもまた。三日月堂、月光荘、そして紙屋ふじさき。この美しい国で生まれた美しい技をいつまでも伝えていって欲しい。

2024/03/19

KAZOO

このシリーズもこの七冊目で終わりなのでしょうか?主人公の女性が、新しい紙の記念館を作りうまく開館してその後の発展が期待されるような感じです。川越という地で、ほしおさんのほかの作品の人々(「活版印刷三日月堂」「月光荘」など)が出てきたりします。このシリーズは紙が主題ということで現在企業などはペーパーレス(脱炭素の一環)を非常に推進していることに反旗を翻す感じですが、日本の和紙という伝統文化は最小限守っていく必要があるということを言ってきたのだと思いました。

2023/11/27

mariya926

新書が出ると読んでしまうシリーズでしたが、これにて完了。途中まで丁寧に書かれていたのに、コロナあたりから駆け足になってしまったのは残念。今回も記念館のオープンだけでなく、父親の本の出版などなどで内容が盛り沢山すぎてそうなってしまったのかも?他のシリーズはゆったりなので、それが好きな作家さんなのでついついそれを気にしてしまいました。他のシリーズでもまた登場しそうな主人公です。

2024/01/03

愛玉子

これでシリーズ完結ということだからか、新たな登場人物に加え今まで登場した人も全員(名前だけでも)出す勢い、時の流れは早くイベントも盛りだくさん、とにかく出来事だけを並べて終わってしまった印象。百花ちゃんのモノづくりが楽しみで、会社としてやるならそれだけでは足りないのはもちろんわかるのだけれど、そこの部分が薄かったのが残念(でも魅力的なアイデアって、そう簡単に湧き出るものでもないよね…)。でもみんな川越に揃ったことだし、『川越シリーズ』みたいな感じでまた新たに始められるのではないかしら、なんて期待してます。

2024/03/13

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