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この銀盤を君と跳ぶ

この銀盤を君と跳ぶ

この銀盤を君と跳ぶ

作家
綾崎隼
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-12-12
ISBN
9784041142868
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「この銀盤を君と跳ぶ」のおすすめレビュー

氷上を華麗に舞うフィギュアスケートの舞台裏。五輪を目指す2人の天才少女とそのパートナーの運命の物語

『この銀盤を君と跳ぶ』(綾崎隼/KADOKAWA)

 氷上を華やかに舞うその裏で、選手たちはどれほどの苦闘を乗り越えてきたのだろう。どうしてそれを一切感じさせないような輝かしい演技を披露できるのだろう。美しくも過酷な競技、フィギュアスケート。『この銀盤を君と跳ぶ』(綾崎隼/KADOKAWA)は、その競技に全身全霊をかける選手とそれを支える者の姿をみずみずしく描き出した傑作だ。たった数分間の演技を完璧なものにするために積み上げられてきた日々。磨いてきた技術と、失ったもの。まるで実在する選手を追ったような濃厚な人間ドラマに胸がいっぱいになる。

 舞台は、全日本フィギュアスケート選手権。この全日本選手権は、オリンピックに出場する選手を決める、最後の舞台だ。今シーズンは、日本女子フィギュアの歴史を変える最高の選手2人が揃っている。卓越したセンスと表現力で常に完璧な演技をみせる京本瑠璃。圧倒的身体能力で女子のジャンプの限界を突破し続ける雛森ひばり。だが、この全日本選手権で勝利した一人しか、オリンピックに出場することはできない。ともに19歳のこの選手のうち、どち…

2023/12/12

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この銀盤を君と跳ぶ / 感想・レビュー

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starbro

表紙絵&タイトル&内容が気になり読みました。綾崎 隼、初読です。本書は、近未来新潟冬季五輪フィギュアスケート女子代表選考青春譚の感動作でした。フィギュアスケートを好きな方は、十分楽しめると思います。しかし主人公が二人ともヒールだとは思いませんでした。もう少し文章が洗練されていれば、尚良かったと思いますが、本番の新潟冬季五輪篇も読んでみたいです。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322307000235/

2024/02/17

ゆみねこ

冬のオリンピックを目指すフィギュアスケート選手たち。卓越した技術とセンス表現力の京本瑠璃と圧倒的な身体能力で限界超えのジャンプを持つ雛森ひばり。彼女らを支えるパートナーである振付師とコーチ。二人三脚で目指す2030年のオリンピック。面白くて一気読み。女子フィギュア、6年後に男子を超えるようなスコアが!😅 綾崎隼さん、初読み。

2024/03/01

konoha

今回のテーマはフィギュア。圧倒的な才能と強いキャラを持つ2人のヒロイン、瑠璃とひばりの生き様を近くで支える朋香、泉美の視点から交互に書く。面白いのは、朋香と泉美も元フィギュア選手であり、挫折と葛藤を経てコーチを選んでいること。才能を支える側の心の動きを丁寧に書いている。瑠璃とひばりの大先輩である瞳の存在も良い。人生の困難がある中で、瑠璃とひばりがどう競技に挑んでいくのか気になり読み応えがあった。誰がオリンピック代表の座を射止めるのかという物語を引っ張る要素が終盤まで弱い気がするのは残念。

2024/01/05

5年後の女子フィギュアスケート界を舞台にしたスポーツ小説。私がスポーツ小説に求めるものは①試合の臨場感②キャラクターの良さ③起伏にとんだ人間ドラマ、である。本書は③はともかく①と②がいまひとつ。①→最終章は詳細な試合描写、手に汗握る展開と盛り上がったがそれまでが淡々としすぎている。試合結果の羅列になっている。②→ダブルヒロイン制は好みなのに二人とも愛せない。1人は超傲慢で口が悪すぎ、もう1人は超気ままで移り気。可愛くない。③→人間ドラマとしては波乱万丈で良いが、文章や構成が上手に思えなくて読みづらかった。

2024/02/24

ミナミハハ

オリンピックを目指すフィギュアスケートの天才少女二人の物語。諦めない心、パートナーを信じる心、家族愛。二人の迫真の演技が眼に浮かぶ。結果は?ハラハラドキドキ…。年を跨いでの一冊。とても良かったです。

2024/01/03

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