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想像力の地球旅行: 荒俣宏の博物学入門 (角川ソフィア文庫 305)

想像力の地球旅行: 荒俣宏の博物学入門 (角川ソフィア文庫 305)

想像力の地球旅行: 荒俣宏の博物学入門 (角川ソフィア文庫 305)

作家
荒俣宏
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-02-01
ISBN
9784041690376
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想像力の地球旅行: 荒俣宏の博物学入門 (角川ソフィア文庫 305) / 感想・レビュー

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はちてん

博物学の歴史と概要が、わかりやすくコンパクトにまとめてある。まさに、想像力の地球旅行!ここから興味を持ったところへ飛んでいける。荒俣氏の著作はいつも面白い。さすが博覧強記、驚天動地の読書家愛書家。 博物学にはフィールドワークが絶対不可欠という言葉に頷きながらも、ある種の衝撃を受けた。 最終章に南方熊楠が置かれたことにニヤリとさせられる。

2012/02/10

岡本匠

これも天神さんの一箱古本市で購入した本。荒俣宏なので持っている可能性は高かったけれど、パラパラめくるとどうも記憶にない。多分持っていないだろうと判断して購入。よかった、家の本棚の荒俣宏コーナーには無かった。 博物学の通史。万物を記録し、分類し、書籍化し、蓄積する。そして、そこから新たな思考に辿り着く。カラーであれば、より楽しめるのだけれど、それは、荒俣宏の別の本を読めばいいか。

2017/06/11

今のように学問が専門化、細分化される以前の学問である博物学。博物学は「全体への指向性」つまり世界を丸ごと把握したいという欲望によって成り立っている。啓蒙思想の元、理性によって世界の全てを解き明かすことができるとされた時代、世界中のナチュラリスト達があまりにも純粋な「知りたい!」という好奇心を胸に抱いて世界中を駆け巡った。彼らの残した成果は偉大なるアマチュアリズムの発露だ。時代が下り、学問の形式が変化しようとも博物学の持つ本質的魅力は不変なのだ。博物学愛に満ちた著者の筆致が心地良い一冊。快著。

2017/03/12

Takashi Kai

かたる語る語られる、荒俣宏によってかたられるのは当然、博物についてだ。荒俣宏について、知らぬひとはいないかもしれないが、巨人の博物学者である。そうして、帝都物語の作者であると言えば理解はわかりやすいだろう。そういった書痴がわれわれにかたるものだから、それはそれは話が飛びまくる。この本は荒俣の知が随所に込められながら、軽やかにぼくたちの脳髄を飛び越えていく。荒俣が語るのはわかりやすい博物の物語だ。この知の総動員はぼくたちに「知ること」を促してくれる。

2016/06/25

白義

森羅万象を網羅、分類し記述する博物学、その豊かな歴史を、たくさんの図版と共に届けてくれる鮮やかな一冊。博物学と冒険、博物学と進化論など興味深いテーマが並んでいる。結構分厚いが、図版がたくさんあってその図版も神獣のような鯨の想像図なと飽きないものなので一気に読める。絵にこだわる本はいい本だ。西洋博物学だけでなく、日本博物学史も語られているのがお得。最後に熊楠を扱うところといい荒俣宏らしい好著に仕上がっている

2012/03/06

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