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殺人勤務医 (角川ホラー文庫)

殺人勤務医 (角川ホラー文庫)

殺人勤務医 (角川ホラー文庫)

作家
大石圭
出版社
KADOKAWA
発売日
2002-03-07
ISBN
9784043572021
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殺人勤務医 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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mr.lupin

読メに登録して記念すべき100冊目の本となりました。最初のうちは記念すべき100冊目がこの内容?!しまった、選択ミス?と思いながら読み進めましたが、いやいや、これが、しっかり引き込まれました。生かされてる命、大切にしたいです。「必殺仕事人」の様な感覚で読み終えました。 ☆☆☆☆☆

2015/09/25

いつでも母さん

読友さんのレビューで暑気払いに?生まれた時から殺人者。否、胎内にいる時からか。古河が哀しい。裏の顔を知っても尚、完全には憎めない。わかってる。犯罪だということは。だが、古河の感じている事に同調出来てしまうのだ。しかし、表の顔の古河もなかなかキツいなぁ。『中絶』そこに至る過程は女だけの責任では無いのだが、間違いなく体へのダメージは女しか受けないという不条理。どうしても『中絶』しか道は無いというのは一体どれくらいなのだろう?ふと、そんな事を思った。一方で産みたくても授からぬ方も沢山いて苦悩しているというのに。

2015/08/11

はつばあば

あまりの暑さにホラーをと。ホラーなどでは無い。人としての道徳だ。人工中絶の辛さを男は知らない。男も女もファッションの如く好き放題して、宿った命を抹殺する。その一方で不妊治療。身勝手な行為の中で生を受けた私達。祝福を受けて育った子と虐待を受けて育った子の差はあまりにも大きい。男性の作家さんが中絶の話を書かれるような現代。是非とも現在色恋にうつつを抜かしているだろう若者と、不倫を手柄のようにニヤケている昔の若者に読ませたい。女性もしかり。殺人医古河に決して同調するわけではないが、心からの幸せを少し味わせたい

2015/08/02

GAKU

日本では昨今4度の妊娠につき1つの割合で、年間33万件にも及ぶ人工中絶が行われているという記述に驚く。ストーリーの合間、合間に世界では歴史上中絶に関して、どのような罰則が科せられていたかの記載も興味深かった。ストーリーに関しては毎晩地下室で私刑され、衰弱し死んでゆく被害者よりは、このような被害者たちに私刑を実行して行く、加害者側の古河医師に感情移入していった。初読みの作家さんでしたが、中々面白い作品でした。子供目的以外の性交渉に関しては男女共に、くれぐれも避妊に留意しましょう。とにかく傷つくのは女性です。

2015/10/06

mika

祝福されて生まれてくる子がある一方で、拒絶されて消えていく子がある、、、1年間で約33万件という人口中絶が行われているのには驚いた。「生命が地上に誕生してから約40億年。その中のわずか100年…だとしたら、生まれたことと生まれなかったこととの間に大差はない…」あとがきにあるように果たしてそうなんだろうかと考えさせられてしまう…。ホラーのようでホラーじゃない、自分本意の正義を振りかざす主人公に同調しないわけでもないけど残虐極まりない気がした。

2016/02/02

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