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冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

作家
辻仁成
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-09-20
ISBN
9784043599011
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ちびちびお酒を飲みながら楽しむ『ぼのぼの』寄りのいがらしみきお作品『お人形の家 寿』(いがらしみきお/太田出版) 『お人形の家 寿』(いがらしみきお/太田出版)  お酒をちびちび(たまにゴクリと飲んでしまって気づいたらワインボトルが1本空く)飲みながら本を開くならじわじわじわじわ…ぷすぷすぷすぷすと、小さく長い笑いの感情に包まれるのが好きで、『女の園の星』もその感情を再現できる最適作なのだが、同様にいがらしみきお氏の『お人形の家 寿』もそうである。いがらし氏といえば、『I【アイ】』や『かむろば村へ』といった、『ぼのぼの』のように動物哲学ほんわか系で甘やかしてはくれない作品も多々あるが、本作は後者に近い。登場人物は、いがらし氏の妻が収集した人形たち。いがらし家をネタに、人形たちはなかなか厳しいツッコミもするしシュールで漫才を見せられているようで怖かわいい……。

一杯一杯を大切にしたくなる『ランチ酒…

2021/10/3

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冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

江國香織との共作"Blu"篇。物語の推進力を担うのはこちらである。”静”と”動”でいえば、まさに”動”。もっとも、物語の舞台に選ばれたそれぞれの地、ミラノとフィレンツェの対比からすればまさに逆ではあるのだが。江國のミラノもそうだったが、こちらはフィレンツェの特性を十全に生かした物語となっている。ややもすればそれに寄りかかり過ぎているくらいに。「あの日」の呪縛をより強固に背負っていたのは順正であった。そして、物語はまっしぐらに「約束の日」に向かって収斂していくように見える。エンディングは順正らしくもあり、⇒

2021/08/27

ソルティ

Rossoに引き続き。あおいより順正の方がウジウジ度が高い!自分が話も聞かずに別れたくせに忘れられなくて、芽実と付き合うべきじゃない。傷つくのが目に見えてる。芽実は普通の反応で何も間違ってない。順正に共感なし。ただ最後、あおいにもう一度会いに行ったのは行動してくれて良かった。しかし二人ともめんどくさい(笑)。純愛は美しい話だったけど。「次から次に人は出会っていく。そして次から次に人は別れていく。(中略)人間は別れるために生まれてきたようなもの。その苦しみから逃げ出すために新しい出会いを必要とする。」

2020/03/19

ハッシー

【悲しみと喪失】人は大きな悲しみにあった時に、時間は止まりその時から過去にしか生きられなくなる。過去に縛られ、過去に縋り、過去と共依存になる。ただ、それでもほんのささやかな約束さえあれば未来に一条の希望を持てる。それさえあれば、悲しみを受け入れ、やがて時間は動き始めて現在に生きることができる。

2016/10/02

遥かなる想い

はっきり言って物足りない。初期のころのような暗い情熱のようなものが欲しい。本としては売れたようだが。

2010/05/19

ショースケ

静かなトーンで物語が語られていく。中世から変わらないフィレンチェの風景が目に浮かんで来る。順正の絵画の修復という仕事は歴史を後世に繋ぐ素晴らしいものだ。10年前に別れた恋人を忘れられない順正。かすかな約束を残して…しっとりとした感情が残る素敵な話しだった。

2021/03/08

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