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夜の果てまで (角川文庫 も 14-1)

夜の果てまで (角川文庫 も 14-1)

夜の果てまで (角川文庫 も 14-1)

作家
盛田隆二
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-02-25
ISBN
9784043743018
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夜の果てまで (角川文庫 も 14-1) / 感想・レビュー

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切なくて苦しくて、でも懐かしい。そんな帯の言葉を見たから手にとった。でも感じたのは、依存、盲目、自分勝手な恋愛。ただそれだけだった。みんな相手のことを考えているようで、結局自分のことしか考えてないじゃない。不運な出会いと運命を後悔したくないばかりに、方向感覚を失っている。そんな風にしか思えなかった。でもそんな恋愛だって1つの形であるのは確か。ただ、私が恋愛に対してドライになってしまったから、こんな卑屈な捉え方をしてるのかもしれない。人によっては感動の恋愛なのかもしれない。

2015/01/28

chiru

怖い映画を夜中に見て眠れなくなって読んだ、以前おすすめされた恋愛小説。逆は定番だけど女性が一回り年上の設定は珍しい。相手のプロフィールを知らなくても、強烈な引力ではじまる恋愛を『純愛』とか『運命』として障害とともに受け入れてしまうのは年齢にかかわらずあるかもしれないな。1通の失踪届ではじまり、ミステリー仕立てだったのがよかったです。★3

2018/01/09

ワニニ

【@残暑恋愛週間フライング】久々に後ろめたさいっぱいの、重ーくクラーい恋愛小説を読んだ気がする。男はこうも純粋で弱く、女はズルくて強いのか…。二人はどうしてそこまで?が、常に頭の中をぐるぐる。相手の大学生も夫も義理の息子も…翻弄してしまう女、その魅力(魔力?)が今一つ分からないのだが、彼女はもっとも不幸な顔をして、もっとも計算高そうなところが感情移入出来ない所以か?人って、でもみんな寂しいのかな?寂しい時、堕ちてしまうのか?それにしても、正太は一番大人。大人にさせられてしまったのが、切ない。

2014/08/23

90ac

女性誌に「道ならぬ恋で苦しむアラサー女子たちへ」なんて見出しがあるくらいだからこの作品の題材も十分ありえる。障害が多いほど燃える「ロミオとジュリエット心理」なんていうらしい。この作品は先に結果があってそこに到るまでの1年間を物語る構成で、500頁を超える大作だけど読ませます。題材が題材なだけに暗い雰囲気が漂う。前妻の子:正太が一番まともな心の持ち主に見える。しかし周りの大人はそれが見えないし見ようとしない。この後は苦労が多くてもきっと上手に生きていくだろう。これだけいろんなものを捨てれば怖いものはない。

2015/09/12

Yunemo

まず、東京での葛藤する姿。一般的には良く解ったつもり。生きていれば人は何度も人生の岐路に立つ。そのたびに、自分の意志で進むべき道を選ぶことができる。確かに、葛藤の末外部要因にも押され、この時は選んだはず。人の感情なんてあやふや。男の嫉妬の方が根深いかも。感情と裏腹に生きていけるのが女。こう言ってしまっては言い過ぎ?男は両極端、許せるor許せないの2者。あまりにも寛大すぎて。でも実は違うのでは。女も女、男も男、生きていく術のための「したたかさ」、はっきり見せつけられました。これも生き方、そう納得させて読了。

2014/10/14

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