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魔女たちは眠りを守る

魔女たちは眠りを守る

魔女たちは眠りを守る

作家
村山早紀
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-04-16
ISBN
9784046047564
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「魔女たちは眠りを守る」のおすすめレビュー

いま必要とされる物語。『魔女たちは眠りを守る』が見せてくれる「魔法」

『魔女たちは眠りを守る』(村山早紀/KADOKAWA)

 村山早紀。児童書・YAに親しんできた読者にはおなじみの名前だろう。

『シェーラひめのぼうけん』シリーズや『風の丘のルルー』シリーズをなつかしく思い出す人も多そうだ。

 その村山が作家人生で何度目かのピークを迎え、読者層を大きく広げていることはご存じだろうか。

 2年連続本屋大賞ノミネートをもたらした『桜風堂ものがたり』と『百貨の魔法』により、今や書店員からの支持がもっとも厚いとされる作家の一人となったのだ。

 そんな村山の新作が『魔女たちは眠りを守る』(KADOKAWA)だ。

 古い港町に、黒猫を連れてやってきた赤い髪の娘。彼女の名は、七竈・マリー・七瀬。見た目は十代の少女だが、実は人よりも長く生きてきた魔女。街には銀髪の魔女ニコラもいる。

 魔女たちは、世界中をさすらい、ひとところに長期間とどまることはない。ひっそりと暮らす存在なので、人の子らと親しく交わったり、永続的な関係を築くことは、ない。だが、魔女たちは、人の子らを見守っている。そして、ときどき、自分たちにしかできない特別なやり方で、そっと手を…

2020/6/5

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魔女たちは眠りを守る / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

新型コロナウィルス対策購入シリーズ第52弾、村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、魔女ファンタジー連作短編集でした。オススメは、『第3話 雨のおとぎ話』です。 本書は優しく暖かい物語ですが、先日TVで観た魔女狩りのドキュメンタリーとはギャップが激し過ぎました。当時は、不吉だとされ黒猫まで虐殺されていたようです。

2020/05/19

ちょろこ

優しくて温かい一冊。魔女をテーマにしている作品だけれどさほど違和感なく受け入れられる世界。そう、すぐ隣にもしかしたら、さりげなくそばに…そんな錯覚さえ起こしてくれそうなこの塩梅、世界観が良かった。寄り添う言葉、人間と魔女との命の長さの対比、別れを繰り返しながらひとり生きていかねばならない魔女のせつなさも心に響く。「雨のおとぎ話」の優しさと温かい時間、「サンライズ・サンセット」のまた来年ね…に涙が流れた。読後は大きなてのひらを想像したくなる。夜、眠りにつく前に優しさ温かさを感じたい時に最適な装丁、物語。

2020/08/03

kou

とても優しく、甘いお菓子のような一冊だった。ただ自分には、優し過ぎて、甘すぎたかな・・・。心が疲れてる時に読むと違う感想になるかもしれない。

2020/08/03

カフカ

世界の夜と眠りを守るという魔女の話。装丁が素敵でずっと読んでみたかったのですが、内容も素敵でした。わくわくもするし、切なく、温かい気持ちにもなれる短編集。幼い頃から魔女の話が大好きな私はすぐにこの物語の虜になってしまいました。子供がもう少し大きくなったら読ませたいなぁ。最後に著者のあとがきが載っているのですが、村山さん、優しい素敵な方ですね。他の作品も読んでみたくなりました。

2021/07/18

モルク

「その街は古い港町」で始まる魔女が登場する優しいお話。大人になって忘れてしまった子供の頃信じていたことを思い出させてくれる。私は一人っ子で両親共働きだったので、夜母が迎えに来て自宅でひとりで遊んだのだが…何かが思い出せない。動物を飼っていず、人形や縫いぐるみも持っていなかったのでその類ではないと思うが「何か」を名前で呼び確かに友達だった。あのとき絶対に家の中で遊び、眠り、話し相手だった親友がいた。魔女か、架空の存在かそんなことを思い出させてくれた作品。因みに大人になってから小さいおじさんは見たことあるよ♪

2020/06/24

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