ミギとダリ 2 (ハルタコミックス)
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「ミギとダリ 2 (ハルタコミックス)」のおすすめレビュー
美しい双子が「ふたりでひとり」を演じる理由は――!?『坂本ですか?』に続く不穏でシュールな物語『ミギとダリ』
『ミギとダリ』(佐野菜見/KADOKAWA)
昨年5月、『坂本ですが?』で大きな話題をさらった佐野菜見先生の最新作『ミギとダリ』(KADOKAWA)が発売された。見る者全てを魅了する、クーレスト高校生・坂本くんのスーパースタイリッシュな生活が描かれている『坂本ですが?』に、心を奪われた人は多いだろう。
『ミギとダリ』は、『坂本ですが?』のシュールさと華麗さを受け継ぎつつも、不気味で不穏な空気が根底に漂う作品である。なぜなら、主人公の双子の少年・ミギとダリは、常に「ふたりでひとり」を演じているからだ――。
本書の舞台は、アメリカの郊外をモデルに造られた神戸市北区のオリゴン村(……もはやこの時点で、軸足が定まらない舞台設定に胸騒ぎがするのだが、ひとまず話を先に進めよう)。
物語は1990年の2月、裕福な住民が暮らすオリゴン村に“ひとり”の美しい少年がやって来るところから幕を開ける。少年の名は秘鳥(ひとり)。子供のいない老夫婦に養子として温かく迎えられた。
夫婦はさっそく、子供部屋の飾りつけを一緒にしようとするのだが、秘鳥はなぜか「ぼくに任せてもらえま…
2019/3/23
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ミギとダリ 2 (ハルタコミックス) / 感想・レビュー
真白優樹
母親を殺した犯人を見つけだす為、それぞれ単独行動を始め家を飛び出し行動範囲を広げる今巻。 スタイリッシュに、そして何もかもを欺く程に鮮やかに。ミギとダリが空回りしたりしつつも奮闘する中、二人の背後から、彼等を取り囲もうと闇の帳が迫ってくる巻であり、街と家、家族の裏に込められた闇と歪みが徐々に露呈し始める、舞台の濃度が一気に深まり、一気に心臓を冷やす程の冷たさが増す巻である。 見つけた思い出の部屋、何かを知るらしき少女、そして女。未だ犯人の尻尾も見えぬ中、彼等の生活はどうなるのか。 次巻も須らく期待である。
2018/11/19
しましまこ
笑って読んでたら、ラストでゾクっと。
2018/09/19
ジロリン
前作「坂本ですが?」の時から「超絶シュールなギャグをかますマンガにしては絵柄がちょっと不気味すぎるかな…」と思っていたが、本作ではそれが良い方向に働いていると思う。ギャグをかましつつ、物語もきちんと前進していく。さ~て、どんな結末が待っているのかな。案外と超絶くだらない(誉め言葉です)オチだったりしてw
2018/10/27
こと
母親殺しの犯人を捕まえるために住んでた街にやってきたミギとダリ。いまだどっちがどうなのか区別はつかないのだけど。妹の持ってた人形がアメリカのホラー映画の結末みたいな終わり方で意味深だっ
2019/03/18
ako
復讐の為、友達を作ることにしたミギとダリ。友達の作り方がわからない2人の奮闘ぶりが面白い。目的の思い出のミジンコ模様の壁紙の家を探し出すことは出来た。その家には気味の悪い人形で遊ぶ女の子もいるので楽しみ。
2018/09/18
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