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広島に原爆を落とす日

広島に原爆を落とす日

広島に原爆を落とす日

作家
つかこうへい
出版社
KADOKAWA
発売日
1986-12-01
ISBN
9784048724562
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ジャンル

広島に原爆を落とす日 / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★★☆ 異色の戦争小説とも言うべき作品。広島に原爆を投下したのは強制労働で日本に連れてこられた在日朝鮮人2世の男性だった、という突拍子もない設定の下すすめられる作品。髪一族なる、裏でスパイ・暗殺に暗躍する女一族も登場し、ストーリーは混沌を極める。しかし、このような奇天烈な設定を以てしても作者が描きたかったのは何であるのか。在日朝鮮人の男性が広島に原爆を投下することになった意味とは。名作だとは知っていたが、結末には想像以上に感動してしまった。元が演劇であることもあり多少大袈裟な部分もあるが傑作である。

2015/08/10

空猫

新聞の書評から。史実ほぼ無視の荒唐無稽というより幻想の嵐が吹き荒れる戦争小説であり強制連行された朝鮮王族の末裔(犬子恨一郎:この名!そして彼は日本海軍少佐!)と美人スパイとの壮絶な恋愛小説でもある。読中、魂の叫びと物凄い情熱を感じ圧倒され、読後は疲労感。在日2世のつか氏ならではの物語。もちろん名作だが小説で読むより映画、演劇向きか。恨一郎の出生の秘密は不明のまま。続編「愛人刑事」も読もうか。

2016/04/30

mataasita

なんとも言えない衝撃的なものがたり。史実関係ないけど、えっそうなの!?ありえるかもと思わせたり、やっぱりなんだかんだで最後はすごい勢いでラストに向かい消化不良ながらジーンとさせてしまう力がすごい。

2018/08/09

きゅうり

第二次世界大戦の裏側をとんでも!!なフィクションで描く純愛物語。つか作品の持つ「前向きのマゾヒズム、前向きの卑屈さ」がグローバルレベルになると、とんでもない量の殉死者がでるのですね。登場人物がそれぞれに愛する祖国や世界のため、恋人・家族のために斜め上に一直線です。この脇目を振らない感じの世界観は舞台向きですね。

2013/05/10

けいちゃっぷ

つかこうへいの「愛」が「虐げられた思い」が爆発する

2008/03/13

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