レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour
「レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour」のおすすめレビュー
「キノの旅」コンビが描く新たな世界とは?『レイの世界 ―Re:I― Another World Tour』はどんな現場もやりきる新人タレントの物語
『レイの世界 ―Re:I― Another World Tour』(時雨沢恵一:著、黒星紅白:イラスト/ドワンゴ:発行、KADOKAWA:発売)
ユキノ・レイは芸能事務所に所属する15歳の新人タレント。“現場”に呼ばれ、ときには歌い、ときには役者として演技する。ただその現場と仕事が普通ではなく……。
『レイの世界 ―Re:I― Another World Tour』(ドワンゴ:発行、KADOKAWA:発売)は名作「キノの旅」シリーズの作者二人が再びタッグを組んだ作品である。著者である時雨沢恵一(しぐさわ けいいち)とイラスト担当の黒星紅白(くろぼしこうはく)が生み出す新たな“世界”とは?
新人タレント、ユキノ・レイ 「私は女優と歌手になりたいんです!」主人公のユキノ・レイはとある芸能事務所に所属するタレントである。ある日、マネージャーの因幡(いなば)が初めての仕事を取ってきた。それは、小さな町の広場にある特設ステージで歌うことだった。
「はい! 社長! ユキノ・レイ! 初仕事! 張り切って行ってきます!」
敬礼こそしなかったが、机の前で、そして直立不動…
2021/1/30
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『キノの旅 the Beautiful World』2015年駅貼り告知用ポスターイラスト
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスがいろいろな国を旅するロングセラー電撃文庫『キノの旅 the Beautiful World』が20周年を迎えた。ベストセレクションの刊行に加え、ドワンゴの新ブランド「IIV」より新たなシリーズ『レイの世界 -Re:I- Another World Tour』も本格始動! 時雨沢さんにメールインタビューを決行した。
「そうだなあ……。なんとなく、だけれどね……」 主人公キノのそんなセリフから始まって幾年月。時雨沢恵一さんの『キノの旅 the Beautiful World』(以下、『キノの旅』)がシリーズ開始20周年を迎えた。 最新23巻に続き、昨年末には初のハードカバー単行本となる『キノの旅 the Beautiful World Best Selection』が3巻同時に発売された。読者の人気投票で選ばれた上位30エピソードを中心に編成したベストセレクションだが、単に1位から2位、3位……の順番で収録していったわ…
2021/2/11
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レイの世界 ―Re:I― 1 Another World Tour / 感想・レビュー
雅
『キノの旅』を彷彿とさせる新シリーズ。ポジティブ思考のヒロインが◎!
2021/10/11
よっち
有栖川芸能事務所に所属する15歳の女の子ユキノ・レイ。歌手と女優を目指し日々努力しているはずの彼女のもとに、マネージャーの因幡が次々と変わった仕事を取ってくる物語。とある小さな町の広場にある特設ステージで歌う初仕事、思ってもみなかった歌合戦、領主との結婚を阻止する偽婚約者役、初映画出演で求められた役割、十万人相手のコンサート、たったひとりのための舞台など、並行世界や異世界が舞台だったり、依頼主が少し変わっていても、一生懸命に向き合ってお仕事に励むレイの頑張りとそれぞれの結末がなかなか印象的な短編集でした。
2021/03/03
星野流人
さっくりと読みやすい作品でした。歌手と女優を目指す新人アイドルのもとに、様々なお仕事が舞い込んでくるお話。「キノの旅」にも通じるものがあるような、時雨沢恵一さんらしい作品でした。エピソードとしては、小さな田舎町の音楽イベントで歌うことになる「初仕事の思い出」と、映画の役者として死ぬことを求められる「ロウソクは消えない」が好きです。読みやすく含蓄があって、個人的には好きです。レイ自身のことや、社長や因幡など、有栖川芸能事務所のメンバーに謎が多いので、そのあたりが気になるところではありますが……?
2022/07/23
まるぼろ
都会の片隅にある有栖川芸能事務所所属の新人ユキノ・レイが、様々な「世界」で様々な「芸能活動」をする短編連作です。時雨沢さん&黒星紅白さんコンビのオムニバス形式なお話なのでそれこそ「キノの旅」と同じ様なスタンスで読めますし「世界」のカテゴリの違いでまた新鮮に読めたりで面白く読めました。「領主の結婚」みたいなお話も好きですが、個人的には「たった一つの願い」の様なブラックの効いたお話もまた好みでした。それと因幡さんといい社長といい秘密だらけな芸能事務所ですがレイ自身にも何やら秘密がある様で…、次巻も楽しみです。
2021/03/05
わたー
★★★★★こちらには書籍版の感想を。電子版で全て読んでいたので内容は知っていたのだが、こうしてまとまっているのを見ると、収録作のバリエーションの多さに驚く。そして、どれもこれも時雨沢節全開で非常にクオリティが高くて面白い。内容についてはこのように改めて語るまでもなく素晴らしいのだが、唯一残念だったのは、厚さと行間に対しての価格かな。新文芸で出している以上、同価格帯の作品とはいやでも比べられるだろうに、シリーズ1本目から強気だなと。
2021/01/25
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