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おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)

おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)

おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)

作家
佐野洋子
出版社
講談社
発売日
1992-12-07
ISBN
9784061318847
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ジャンル

おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本) / 感想・レビュー

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つくよみ

図書館本:みごとにおおきな木のそばに住むおじさん。ことりが煩い、日陰で洗濯物が乾かない、木の葉で掃除が大変、雪が落ちる・・・事あるごとに、八つ当たり気味に腹を立てては「おぼえていろよ!」そんなある日、ついに癇癪を起こして木を切り倒してしまう・・・そこに在るのが当たり前と思っていたものほど、失ってみて初めてその大切さに気付き、自分の行為を激しく後悔する。このおじさんのように、挽回するチャンスが与えられれば良いが、そうでない事も多々あるのが人生。怒り心頭の時ほど、良く考えたいと思う。ラストの絵に救われる。

2013/10/19

モリー

シェル・シルヴァスタインの「大きな木」を意識した作品に思えて仕方がない。どちらも同じくらい好きだ。

2019/11/04

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

『100万回生きたねこ』の前年(1976年)に出版された絵本。おじさんは大きな木が嫌いだ。春には小鳥がきてうるさいし、秋は落ち葉掃きが煩わしい。でも、小鳥がやって来なければ朝の訪れがわからない。落ち葉がなければ大好きな焼き芋は焼けなくなる。メッセージはシンプルでストレート。「なくなってから初めて気づく大切なものがある」。言葉にすると陳腐になってしまうメッセージって、意外と伝えるのが難しい。大人なら「言われなくても(頭では)分かっている」こと。物語に乗せることで心に届くものもある。疲れた時に読みたい本。

2014/05/11

がいむ

絵本コーナーなのに、なかなか挑戦的なタイトルのせいか目についてしまった(笑)ひねくれものでいらいらとなんにでも八つ当たり気味のおじさん。あーーーーー、こういう感情、だれにでも思い当たるものだよね。佐野さん流、大人の絵本かな^^

2012/06/02

田中寛一

妻が借りてきた絵本。タイトルを見た時には「何を覚えていろ」というのだろうと疑問に思った。「おぼえているよおおきな木」の間違いではないの?と。大きな木がもたらす不便さや煩わしさが面白く描かれていた。しかしそれから逃れる手立てをしたばっかりにその良さに気づき「覚えているよ」と。思い通りに過ごせない私達だけど、その煩わしさの中にもたくさんの恩恵を与えてもらってるんだろうね。

2015/06/26

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