KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

漫画が語る明治 (講談社学術文庫)

漫画が語る明治 (講談社学術文庫)

漫画が語る明治 (講談社学術文庫)

作家
清水勲
出版社
講談社
発売日
2005-10-08
ISBN
9784061597297
amazonで購入する

漫画が語る明治 (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Chicken Book

漫画史を戦前まで遡ることのできる一冊。大学でも基本的には戦後漫画史が中心に教えられたので、この本はかなり新たな発見が多かった。とかく戦前の漫画は風刺と弾圧がポイントかと思う。ほんと「そこまでやっちゃっていいの?」というくらい明治時代の漫画はエッジが利いている。そんな貴重な絵も多く挿入されていて、読んでてとてもおもしろかった。

2021/09/25

bouhito

霞が関界隈では(民間企業でもそうなのか?)スライド1枚にまとめた図を「ポンチ絵」というのだけれど、「ポンチ」の語源が権力を皮肉る風刺雑誌「ポンチ(英名はPunch(パンチ))」から来ていることは面白い。批判の為の批判をするマスコミをとやかく言う人がいるけど、マスコミって風刺と滑稽の為にあるんじゃないのかなとも思う。明治時代は、まだ写真で瞬間を切り取ることができなかった時代(時間がかかるので写真に残る明治人はみんないかめしい顔をしている)、何気ない一瞬を伝えたのはポンチ絵をはじめとする漫画だった。

2015/11/11

osakanazuki44

ビゴー、ワーグマン等外国人漫画家は、治外法権の特権を生かして居留地で日本の権力者や風俗を風刺した。小林清親、本多錦吉郎等日本人漫画家は、権力者の風刺画で読者の人気を得た。宮武外骨、幸徳秋水らは漫画のアイデアを提供した。

2021/05/07

Gladcolza Bambootail

昔も今もやってることは変わらないけど、明治の人は他者を文字や絵でつつく時にも「愛嬌」「諧謔」「面白み」を忘れないなあ、とちょっと羨ましく思った。伊藤博文の嫌われっぷり&板垣退助のいじられっぷりに思わず笑ってしまった。今の評価と当時の評価の違いがすごい。

2013/05/25

感想・レビューをもっと見る