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「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3)

「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3)

「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3)

作家
北山猛邦
出版社
講談社
発売日
2003-05-01
ISBN
9784061823099
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「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3) / 感想・レビュー

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もも

北山さん2冊目。クローズドサークルもの。孤島に集められた探偵達。彼らの目的は『アリス・ミラー』。彼らは無事に生き残ることができるのか否か。孤島に集められたとか、チェス盤から駒がなくなる、とか。『そして誰もいなくなった』を直前に読んでいたので、思わずニヤニヤしながら読んでしまった。それにしてもこの事件の真相。最後の最後で犯人はどっから出てきた!と思わず思ってしまったのですが、私が気がつかなかっただけでした。解説サイトを読んでようやく理解。フェアかどうかは悩ましい所ですが、十分に楽しめました。

2016/10/08

オーウェン

孤島のアリス・ミラー城に集められた8人の探偵。 1人殺されるたび消えるチェスの駒によって、連続殺人の幕は上がる。 「そして誰もいなくなった」と同様の進み方ながら、顔のない死体やバラバラ死体。 そして作られる密室など、ギミックの部分でかなり趣向が凝らしてある。 振り返ると殺人現場での疑問が解明されており、なぜ死体の下に鏡が置かれているかや、バラバラにしたり顔をああした意味なども。 そして意識をさせようとしなかった犯人も含めてよく出来ている。 動機に関しては狂気としかいいようがないが。

2024/02/08

Zann

★★★☆☆『不思議・鏡の国のアリス』をモチーフに『そして誰もいなくなった』のオマージュの様なクローズドサークル物。孤島にあるアリス・ミラー城に集められた、強烈な個性を放つ探偵達、怪し気な城主と小間使いが一人また一人と殺されて行く。ミステリーの薀蓄もふんだんに盛り込まれメタ要素も満載。わくわくと読み進め、ラストに「はぁぁー?!」。ネタバレサイトに跳び「ほー、ほー……ほー??」。私が読んだノベルズ版の矛盾は文庫で解消されているらしいが、そんなもん関係ないぐらい解らん‼面白いけど私には難しすぎた。(73)

2019/05/05

エンリケ

冒頭から古き良き本格推理物を期待させる幕開け。孤島に集められた探偵が次々と殺される筋書きに久々にミステリーファンの血が騒いだ。言わずと知れたクリスティの名作をなぞる様な内容。しかしそこにキャロル作アリスシリーズのナンセンスぶりも加味される。キャラも立っており、夢中で読み終えたが、犯人の正体はかなりアンフェア感を否めない。叙述トリックと言えばそれまでだが僕的にはもやもや感が残った。動機もナンセンスそのもの。まあ動機から犯人像を追求する内容では無いが、どこかチープな印象。結局はマッドな殺人鬼のお話だったのね。

2015/11/05

キンモクセイ

読む速度がなかなか上がらなくて後半になってようやくペースを掴めた。最終的には、えっ❓なんで❓もう❓ばかり。読み返して納得。東北にある島に集められた探偵たち。見立て殺人、クローズドサークルといった王道。一人また一人と殺されていく。完全に騙された。まるで現文の長文を解いているみたいな感覚で筆者が文の中に言いたいことが散りばめられているが、読解力のなさに読んでいる時は気づけなかった。

2019/05/03

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