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花火と銃声 (講談社文庫)

花火と銃声 (講談社文庫)

花火と銃声 (講談社文庫)

作家
泡坂妻夫
高井研一郎
繩田 一男
出版社
講談社
発売日
1992-08-11
ISBN
9784061851146
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花火と銃声 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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とち

元プロの美人奇術師・曽我佳城を探偵役にした全7篇の短編推理小説。泡坂作品ならではのミステリーと奇術の融合が今作でも存分に見られます。謎解きに関してどれもあっさり目ですぱっと解決されていて、奇術のトリックや蘊蓄の方が印象に残っています。物騒なタイトルと対照的なラストのオチが秀逸な『だるまさんがころした』がお気に入り。

2013/11/04

nemuro

「編集部がセレクト 推しミス 発掘ミステリー 講談社文庫 夏ミス2019」にて、『りら荘事件』(鮎川哲也)などとともに選ばれた1冊。「美貌の奇術師・曾我佳城が、次々に発生する摩訶不思議な難事件を鮮やかに解決する、異色の傑作推理短編集」。昭和58年から昭和63年にかけて『小説現代』に掲載された、表題作を含む7編を収録。類稀な小説巧者にしてアマチュア・マジシャンでもあった泡坂妻夫ならではの面白さだと思う。2009年の没後にも数多くの復刻版などが出ていて、嬉しい。さて、『奇術探偵曾我佳城全集』も気になるところ。

2020/07/04

真理そら

この作者らしく奇術の世界と事件が結びついて楽しく読める短編集。表題作は裏の裏というか思い込みを逆手にとったトリックが楽しかった。

2019/04/10

タリホー

引退してもなお魅力衰えぬ美貌の奇術師、曾我佳城が奇術絡みの事件の謎解きをする短編集。7編の収録作のうち表題作のみ奇術絡みではないが、用いられたアリバイトリックと謎解きの鮮やかさは奇術的。海外の古典ミステリを想起させるものもあり、「七羽の銀鳩」の真相はドイルの某短編を、「剣の舞」の動機はクリスティの某名作を想起させた。作中で紹介された奇術の中で、「虚像実像」の映像を駆使した奇術と「だるまさんがころした」の鉄道模型の奇術は実際に見てみたいなと思った。

2019/12/06

みなみ

美貌の奇術師・曽我佳城を探偵役とした短編集。怪しいと思っていた部分が引っ掛けで、真実は全く違うということが何度もあり、まさしく奇術のよう。奇術の説明は相変わらず詳しくて、その部分を読むだけでも面白い。小榎麗那(こえのきれいな)やカメラマンの蓮図明夫(れんずあきお)等名前が特徴的で印象に残った。短編集の中では、表題作のほか、「ジグザグ」や「だるまさんがころした」がお気に入り。

2017/09/23

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