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晩年の子供

晩年の子供

晩年の子供

作家
山田詠美
出版社
講談社
発売日
1991-10-01
ISBN
9784062049252
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晩年の子供 / 感想・レビュー

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土星人

この本に登場する子どもは子どもらしく無い。世の中の色んなことを分かっている気でいるし、大人を何も分かっちゃいないと見下している。なんて可愛く無いんだ、と思ってしまう。しかし、待てよ。自分の幼い頃を振り返るに、やっぱり何もかも分かった気でいて、子供扱いする大人を舐めたり馬鹿にしていた。いつも「こう言ったら喜ぶんでしょ」って考えていた。危ない危ない。子どもと接するときは気をつけねば。大人が忘れてしまった、真の子どもの目線で描かれた小説は貴重だ。

2019/01/19

さばきち

娘が『蝉』で読書感想文を書くというので、つられて読む。

2023/08/07

さばきち

こんなにはっきりとした形ではなくても、今より子供の頃の方が物事を深く考えようとしていたかもしれない。何年経っても大好きな本。

2022/08/20

サト

「ひよこの眼」が読みたくて借りた。全体的に子供がしんどい話。他者との違いを敏感に受け止めてしまう。感情を的確に言葉で表せる語彙は持っておらず、かといって泣いて済ませられるような幼子でもない子供。もがき、足掻く。早く大人になれればいい。他人も自分と同じ目線で物事を見られる年齢になれたら、きっと少し息がしやすくなる。そんな風に感じてしまうような子供。

2016/03/18

ちどり

子供(小学生、中学生、大学生)の目線で 綴られた物語たちの短編集。 子供から見る世界を なぜあんなに 美しいだけじゃなく いやらしさも 怖さも 理不尽も いきいきと描けるのだろう。 詠美氏の作品を読んだ後は もうしばらくは何も読みたくない。 「海の方の子」「ひよこの眼」が秀逸。

2016/03/12

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